日本の最高学府として全国から俊英が集うイメージの東大だが、出身地だけで単純にみると、東京・関東の“ローカル大学”にも映る。約20年前の1993年の同調査では、「東京都」と「関東」が計60.8%。「東北」や「近畿」の学生が今より多かった。

 昨年の京大合格者数トップの私立洛南は、現役48、OB21の計69人。続いて、66人の県立膳所(滋賀)と私立東大寺学園(奈良)が並ぶ。

 京大合格者数を出身高校の都道府県別にみたのが、グラフ2。最も多いのが大阪で、兵庫、京都と続く。京阪神3府県で全体の4割弱を占め、愛知と東京を含めた5都府県で過半数に達する。

 京大は東大と比べると地域が分散しているが、首都圏・愛知・京阪神が多数を占める傾向は両大学に共通する。また、東大・京大ともに、上位20都道府県の高校出身者で合格者の9割を占める。

 今年はこうした状況に、変化が現れるだろうか。

 週刊朝日3月23日増大号(3月13日発売)では、出身高校別の東大・京大の合格者数と、北海道、名古屋、大阪、九州など主要国公立大学の高校別合格者数も掲載する。(本誌・中川透)

※週刊朝日オンライン限定記事