長風呂はNG? 入浴がもたらす養生とは (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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長風呂はNG? 入浴がもたらす養生とは

連載「貝原益軒 養生訓」

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帯津良一(おびつ・りょういち)/1936年生まれ。東京大学医学部卒。帯津三敬病院名誉院長。西洋医学だけでなく、さまざまな療法でがんに立ち向かい、人間をまるごととらえるホリスティック医学を提唱。「死を生きる」(朝日新聞出版)など多数の著書がある

帯津良一(おびつ・りょういち)/1936年生まれ。東京大学医学部卒。帯津三敬病院名誉院長。西洋医学だけでなく、さまざまな療法でがんに立ち向かい、人間をまるごととらえるホリスティック医学を提唱。「死を生きる」(朝日新聞出版)など多数の著書がある

長風呂はNG? 入浴がもたらす養生とは(※写真はイメージ)

長風呂はNG? 入浴がもたらす養生とは(※写真はイメージ)

 西洋医学だけでなく、さまざまな療法でがんに立ち向かい、人間をまるごととらえるホリスティック医学を提唱する帯津良一(おびつ・りょういち)氏。貝原益軒の『養生訓』を元に自身の“養生訓”を明かす。

*  *  *
【貝原益軒養生訓】(巻第五の49)
湯治(とうじ)してよき病症は、外症なり。
打身(うちみ)の症、落馬したる病、
高き所より落(おち)て痛(いた)める症、疥癬(かいせん)など皮膚の病、
金瘡(きんそう)、はれ物の久しく癒(いえ)がたき症、
およそ外症には神効(しんこう)あり。

 養生訓のなかで益軒は入浴について、14項目にわたって語っています。その内容はとても具体的です。例えば、こんな具合です。

「入浴のたらいの寸法は曲尺(かねじゃく)で縦2尺9寸(87センチ)、横2尺(60センチ)。いずれも周りの板より内側の寸法である。深さは1尺3寸4分(40センチ)、周りの板の厚さは6分(1.8センチ)、底板はもっと厚いものがいい。ふたはあったほうがいい。すべて杉の板を用いる」(巻第五の44)

 このように、たらいの大きさにまでこだわるのですから、益軒はかなり入浴好きだったのではないでしょうか。

 この気持ちはよくわかります。実は、私は温泉の広い浴槽が苦手なのです。あの広さのなかでバランスをとって浸かっているというのが落ち着かないのです。だから温泉宿に泊まっても、大浴場には行かずに、自室にある小さな浴室で済ませてしまうことがあります。

 でも正直いって、これは狭すぎていただけません。もう少し広くて、手足をゆったりと伸ばしても頭部は決して沈むことのない浴槽が好きなのです。

 益軒の入浴のしかたは、「熱くない湯を少したらいに入れて、別の温かい湯を肩背(かたせ)から少しずつかけて、早くやめる」(巻第五の42)というものだったようです。こうすると、気がよくめぐり、食べ物の消化によいというのです。


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