「スリーコンカフェ つつじケ丘店」のサンドイッチは手作り。ビジネスランチや、自治会やPTAの集まり、ロケ弁などに利用されている。定番の「ランチBOX」820円(税込み)「スリーコンカフェ つつじケ丘店」のサンドイッチは手作り。ビジネスランチや、自治会やPTAの集まり、ロケ弁などに利用されている。定番の「ランチBOX」820円(税込み)

法人限定の朝食メニューの「朝食サンドBOX クロックマダム」600円(税込み)など、メニューも多彩。デリバリーの予約は2日前まで。配達地域はウェブサイトで確認できる。店舗は、東京都調布市西つつじケ丘3−30−16 小林マンション101。営業時間8~18時。月曜は配達営業のみ法人限定の朝食メニューの「朝食サンドBOX クロックマダム」600円(税込み)など、メニューも多彩。デリバリーの予約は2日前まで。配達地域はウェブサイトで確認できる。店舗は、東京都調布市西つつじケ丘3−30−16 小林マンション101。営業時間8~18時。月曜は配達営業のみ

 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が楽屋の流行(はや)りモノを紹介する。今回は、サンドイッチ&スイーツのデリバリー「スリーコンカフェ つつじケ丘店」について。

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「デキる」と評判の番組デスクやAP(アシスタント・プロデューサー)は、局弁やロケ弁を手配する際の「センスがいい」と度々書いてきた。

 バラエティー番組でタレントらに「人気」の「津多屋」や「金兵衛」「喜山飯店」「浅草今半」などは、既に視聴者の皆さんの知るところ。値段もやや高めであることから、こうした人気店のお弁当を大量注文できるのは「高視聴率番組の証し」と言ってもいい。

「でも帯番組や、午前中からスタートするような生番組に、人気店の高級弁当は不向きなのではないか」とは、ベテランデスクの弁。

「それに、最近は、テレビ局やスタジオを顧客にしているデリバリーのお店がすごく増えているんですよ」とも教えてくれた。

 そんな一つが、「映画のまち調布」なるワードをパンフレットに記すサンドイッチ&スイーツのデリバリー「スリーコンカフェ つつじケ丘店」だ。

 パンが乾燥せぬよう、かかっているセロファンの上にあるギンガムチェックの紙。パッと見、ナプキンかなと思って広げてみると、それが例のパンフレット。「完全予約制 2日前までにご予約ください」「企業様向朝食♪配達あります」とある。

 
 さらに、「生田スタジオ15000円以上」「TMC 10000円以上」「日活 5000円以上」「東宝 5000円以上」などと、おなじみのスタジオ名や地域13カ所と、最低注文金額例が記されている。

 なんと親切な……、そして、なんと、わかりやすい。ちなみに配達地域には、「新宿郵便局前」とか「宮益坂」「赤坂・新橋」という地名もあり、最低注文金額の最高は、撮影スタジオ「横浜スーパー・ファクトリー」で、「2万5000円以上」だった。

 用途としては、「社内外の会議やパーティに」「幼稚園や学校のPTA会合に」「マンションの集会室で」と、決してテレビ局や撮影スタジオだけを相手にしているワケではないことがわかる。

 たまご、ツナトマト、ハムレタス、ロースかつ、ブルーベリーの大きめなサンドイッチ5種類に、からあげ、カップサラダ、焼きプリンが付いた「人気の定番」ランチボックスは820円。

 ほかにも“お子さま向け”とも言える「ライト版」や、ドリンク付きの朝食限定「クロックマダム」、“女性の朝食にもおすすめです”という「フルーツ盛り合せプレート」などもある。

 確かに、ここのランチボックスは、男性のADさんやAPさんの目には留まるまい。配達地域にお住まいなら覚えておいて損はないデリバリー店だと思う。

週刊朝日 2017年4月7日号

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山田美保子

山田美保子

山田美保子(やまだ・みほこ)/1957年生まれ。放送作家。コラムニスト。「踊る!さんま御殿!!」などテレビ番組の構成や雑誌の連載多数。TBS系「サンデー・ジャポン」などのコメンテーターやマーケティングアドバイザーも務める

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