名古屋は「消毒都市」? 河村たかし市長が語る「街が魅力に欠ける理由」 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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名古屋は「消毒都市」? 河村たかし市長が語る「街が魅力に欠ける理由」

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名古屋は「消毒」されてしまった? 市長が驚きの歴史を明かす (※写真はイメージ)

名古屋は「消毒」されてしまった? 市長が驚きの歴史を明かす (※写真はイメージ)

 名古屋市は国内主要8都市(東京23区、札幌、横浜、名古屋、京都、大阪、神戸、福岡)で、インターネットによる「都市ブランド・イメージ調査」を実施。8都市の住民各418人に聞いた。「買い物や遊びで訪問したい街」で名古屋はわずか1.4ポイントで最下位となり、行きたくない街ナンバーワンという不名誉な称号を得た。名古屋市長の河村たかし氏がその要因を探る。

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 主要都市の魅力度で名古屋がドベになるとは思っていましたが、これだけ断トツだと衝撃的ですわ。

 名古屋の街が魅力に欠けるのは、歴史的な理由があるんです。戦時中、名古屋はゼロ戦を生産するなど大軍需都市でした。ほんだで何度も空襲され、都心部はほとんどが焦土と化した。

 戦後、全国で戦災復興事業が実施されますが、名古屋は道路ばっか造っとったんです。広い道路を造らないかんもんで、中心地区に点在していた18万9千基のお墓を移した。東京は3千基、大阪は2千基ですわ。そんで50メートル道路、100メートル道路を造るんですが、そもそも商業地などは8メートル以上の道路にしようと決めた。「月の法善寺横丁」(※1)みたいに消失した路地を従前のように復興しなかったんです。同じく廃虚となった東京で、神楽坂が昔の街路を残して復興したのとは、えらい違いですわ。

 名古屋は人工都市で風情も情緒もない。地元で有名な学者のリポートによると、「消毒都市」という、なかなかショッキングなネーミングをしとりました。昔は名古屋城下町で、路地がたくさんあった。特に、お城近辺の上町(うわまち)は碁盤割にして「清洲越し」したところ。豪商が住む情緒ある街並みだったそうですが、そんな面影など微塵もなく、無機質な道路に燦々(さんさん)と太陽が降り注いどる(笑)。古きよき街が持つ猥雑(わいざつ)な魅力を、どんどん消毒していったんです。

 半面、産業都市としておカネ儲けでは圧倒的に日本一ですよ。世界のトヨタ自動車のおかげで、名古屋港は年間6兆円の貿易黒字です。愛知県はものづくり王国で、製造品出荷額は約44兆円に上ります。2位の神奈川県が約18兆円だで、断トツです。おかげで税金の上納率も日本一です。そのおカネが日本中に循環しとるわけだ。そりゃあよぉ、サンキューベリーマッチくらいは言ってもらわんといかん。


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