ダライ・ラマの思し召し? 泥棒と思われた男がダンサーと結婚した理由 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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ダライ・ラマの思し召し? 泥棒と思われた男がダンサーと結婚した理由

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週刊朝日#夫婦
映画監督の想田和弘さん(上)と、コンテンポラリーダンサーの柏木規与子さん夫妻(撮影/写真部・加藤夏子)

映画監督の想田和弘さん(上)と、コンテンポラリーダンサーの柏木規与子さん夫妻(撮影/写真部・加藤夏子)

 二人で米ニューヨークに暮らして二十余年。夫は「観察映画」で注目されるドキュメンタリー監督・想田和弘。妻はコンテンポラリーダンサー・柏木規与子。最初は想田を泥棒だと思った柏木だったが、二人の結び付けたのは意外な人物だった。

*  *  *
夫:あれは1994年の6月。ニューヨークのJFK空港に向かうリムジンバスの前の席でずっとキョロキョロしている人がいて、気になってバスを降りるときに英語で話しかけた。

妻:私は空港で声をかけてくるのは泥棒だと思えと言われてきた。で、彼の格好が唐草模様のアロハ。「どうもー、僕も日本人です。何時の飛行機ですか?」と。怪しかった(笑)。

夫:チェックイン後、彼女が買い物したそうだったので「荷物は僕が見ていますよ」と言ったんです。

妻:お土産の口紅3本買って、すぐ引き返したんですが、荷物に関心のない素振りで、泥棒じゃないみたい。

夫:当たり前だろ(笑)。

妻:私は関わらないようにしようとしているのに、機内でも前の席に座った想田君が度々やって来ては話しかけてくるんです。「映画は好きですか?」と言うから、小津安二郎の名前をあげたら、「僕も」ってイチイチ話を合わせてくる。やたら調子のいい男だなぁと。正直いい印象はなくて。

夫:ひどいなぁ(笑)。

妻:ただ、そのとき彼が読んでいたのがダライ・ラマの本で、私もダライ・ラマの前でダライ・ラマに扮して踊る予定があって、ちょうど本を読んでいたんです。


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