村上春樹「トンネルには必ず出口がある」 ラジオでステイホームを応援
週刊朝日TOKYO FMのラジオマン・延江浩さんが音楽とともに社会を語る、本誌連載「RADIO PA PA」。今回は、村上春樹さんが出演したラジオの特別番組について。* * * 村上春樹さんの声の魅力は微かな震えにある。透明なトーンを保ちながら震動が人の心を“ここではないどこか&rdquo...
TOKYO FMのラジオマン・延江浩さんが音楽とともに社会を語る、本誌連載「RADIO PA PA」。今回は、村上春樹さんが出演したラジオの特別番組について。* * * 村上春樹さんの声の魅力は微かな震えにある。透明なトーンを保ちながら震動が人の心を“ここではないどこか&rdquo...
世界中のハルキストが待望するイベントが近づいてきた。作家・村上春樹さん(69)にとって初めてのラジオ番組「村上RADIO(レディオ)~RUN&SONGS~」が、8月5日に全国のJFN系列で放送される。 TOKYOFMが6月5日に番組について公表したところ、アジアなど海外でも報道され関心が高まった。...
洋書が読めたらカッコいい。「でも自分には無理」? いいえ、日本人はすでにその英語力を持っています。完読にはコツがある。翻訳のプロ3人が伝授します。* * * The evening began at six-thirty, but Steve Bannon, suddenly among th...
文化を発信する力があるかどうかは、その街の底力にかかわる。地震に見舞われた熊本には、同時代の文学の「磁場」がある。 4月の熊本地震で傷を負いながら、熊本城は悠と立つ。 10月、そのふもとの古びたビルに、中心部の繁華街から小さな書店兼喫茶店が移転してきた。元の店で使っていた木材を内装に生かし、大学の...
今年もまた、ノーベル文学賞が通過していった。狂騒もさめ、今は静かにその作品と作家の軌跡をたどり直してみたい。きっかけは「風景」だ。村上春樹を歩く小さな旅に出かけよう。 村上春樹は1949年1月、京都に生まれた。その後すぐ兵庫県の西宮市に引っ越し、18歳まで芦屋~神戸の阪神間で過ごした。79年発表の...
今年もまた、ノーベル文学賞が通過していった。狂騒もさめ、今は静かにその作品と作家の軌跡をたどり直してみたい。きっかけは「風景」だ。村上春樹を歩く小さな旅に出かけよう。 賞の授与を決めたものの、肝心の対象者と連絡が取れない。2016年のノーベル文学賞は、そんな奇妙な事態に見舞われている。世界中が熱狂...
今から30年ほど前の「バブル」と呼ばれた時代。あの熱狂のなかだからこそ生まれた文化がある。バブル当時のファッションや文学を振り返ると、そこには現代にはない「熱気」があった。当時の生活を振り返る。 バブルさなかの1988年、メグミさんはDCブランドがやっていた現代美術のギャラリーで働く28歳の小娘だ...
スウェーデン・アカデミーは8日、2015年のノーベル文学賞をベラルーシの女性作家スベトラーナ・アレクシエービッチ氏に授与すると発表した。 同氏は、ロンドンのブックメーカーの事前予想では、これまで5年連続だった1番人気だった日本人作家村上春樹氏(66)を抜いて、受賞の最有力候補とされていた。 2番人...
村上春樹『職業としての小説家』は、初刷だけで10万部を印刷したり、紀伊國屋書店が大量の買い取りによる新たな販売方法にトライしたりして話題になった。どちらも、日本を代表する小説家「村上春樹」ならではの現象だった。 この本は、タイトルどおりの内容を12回に分け、ほどよい数の聴衆に話しかけるような文体で...
35年にも渡り、第一線で活躍し続け、その作品の数々は国内のみならず、海外においても広く親しまれている、作家・村上春樹さん。 雑誌『MONKEY』での連載を収録した1〜6章に加え、書き下ろしの7〜11章、そして河合隼雄さんについての講演原稿の全12章からなる、本書『職業としての小説家』は、積み重ねて...