「村上春樹」に関する記事一覧

台湾でも大規模原発デモ「宮崎駿や村上春樹の言動も影響力ある」
台湾でも大規模原発デモ「宮崎駿や村上春樹の言動も影響力ある」
日本が輸出した「日の丸原発」第1号は、台湾にある。しかし、1999年に建設が始まったものの、稼働には至っていない。人為ミス、改ざん、施工不良、地震といった不安材料とともに、「3・11」をきっかけに反対運動にも火がついたという。“トラブル続き”の台湾の原発を「人力社」代表で旅行ライターの中山茂大氏(44)が取材した。
原発村上春樹
週刊朝日 1/23
恋しくて
恋しくて
海外文学の本はあまり売れない。ハリー・ポッター・シリーズのようなメガヒットもあるが、それはごくまれな例外だ。  アンソロジーというのもあまり売れない。いろんな人の作品が入っているのがだめなんだろうか。幕の内弁当が好きなくせに。  だから海外文学の短編アンソロジーというのは二重苦なのである。ところがそのハンデを吹っ飛ばして売れてしまうのは、編訳者が村上春樹だからだろうか。それとも竹久夢二「黒船屋」の一部分を使ったカバーが素晴らしいからか(装幀は田中久子)。 『恋しくて』の話である。  村上春樹が選んで翻訳した短編小説が9つと、村上自身の書き下ろしが1つ。合わせて10の短編小説が入っている。共通するテーマは恋愛だ。  スターを夢見る若い女性と音楽家を目指す青年が結婚式の代理人をつとめる「愛し合う二人に代わって」(マイリー・メロイ)。ゲイのカップルであるツェッペリン飛行船の乗組員を描いた「恋と水素」(ジム・シェパード)。49歳の弁護士と33歳の公認会計士の不倫の顛末「モントリオールの恋人」(リチャード・フォード)。ぼくが特に気に入ったのはこの3つだけど、他の7編もすばらしい。以前に出た『バースデイ・ストーリーズ』やレイモンド・カーヴァーの短編集でも感じたように、村上は編者としてもセンスがいい。  小説であれ漫画であれ映画であれ、フィクションとしての恋愛は読む者・観る者をニヤつかせるところがある。少年のころの、まだ恋愛に夢と希望を抱いていた日々に戻らせる効果があるようだ。こういうのを本当の「回春」っていうんじゃないのかな。  最近の週刊誌では中高年向けの性愛特集が多く、その内容もかなり濃厚だ(むしろグロテスクといいたいほど)。しかし、具体的かつ肉体的な技術の話なんかよりも、上等な恋愛小説を読むほうが、はるかにエロチックな行為だと思う。
ベストセラー解読村上春樹
dot. 10/10
村上春樹人気にみる世界のお国事情
村上春樹人気にみる世界のお国事情
作家・亀和田武氏は、日々数多くの雑誌を読み、その中からこれは!と思う話題をズバリと切り取るコラムを週刊朝日に連載している。今回は、村上春樹を特集したある雑誌について、こう指摘する。
村上春樹
週刊朝日 5/31
村上春樹「公開インタビュー」で報じられなかったトリビア集
村上春樹「公開インタビュー」で報じられなかったトリビア集
ノーベル文学賞最有力候補で、公の場にめったに姿を現さない文豪は、予想外に餞舌(じょうぜつ)だった。5月6日、京都大学で講演した村上春樹氏(64)は、ジョークを飛ばすなど終始上機嫌だった。つかみはこうだ。
村上春樹
週刊朝日 5/15
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
一読しての印象は「まぁ普通の小説かな」。「普通」とは、作者の過去の作品や近年の他の作家の作品と比較して、すごくもないがひどくもない、くらいの意味である。作中人物の言葉を借りれば〈勝つこともあれば、負けることもある〉。  団塊ジュニア世代とおぼしき主人公の多崎つくるは36歳。高校時代に4人の友人に恵まれたが、20歳になる直前、理由もわからず一方的に絶縁された。封印してきた過去と向きあうために、彼は仲間たちを訪ねる旅に出る。時間と空間にまたがった一種のロードノベルである。  とはいえ、もちろんそこは村上春樹。深読み心をくすぐるトラップは随所に仕掛けられている。駅舎を作る仕事。リストのピアノ曲。6本の指。性的な夢。そして色のつく名前(赤松慶・青海悦夫・白根柚木・黒埜恵理)。ここから四神(青龍、朱雀、白虎、玄武)とか、庄司薫の四部作(赤頭巾ちゃん、白鳥の歌、快傑黒頭巾、青髭)とかを連想することも可能だし、それぞれの色の持つ役割を子細に検討したら、おもしろい像が浮かぶのかもしれない。  が、その手の深読みはみなさまにお任せし、あえて浅読みすると、これは究極の「自分探しモノ」である。つくるは5人組の中では〈好感の持てるハンサムボーイ〉だったのに、当人は自分を〈色彩とか個性に欠けた空っぽな人間〉だと思い込んできた。4人の仲間のうち男子2人(赤と青)はいわば色彩に乏しい世俗的な大人になり、女子2人(白と黒)の1人は過酷な運命に弄ばれるも、1人は新天地で色を獲得した。この小説の世界では、カラフルな者が存在感をなくし、無彩色な者が変貌をとげる。緑川も灰田もそう。  にしても『1Q84』はDVへの報復で今度はレイプと妊娠か。すべてお膳立てしてつくるを過去に旅立たせるのは沙羅、彼の未来に向けて強く背中を押すのは恵理。そして毎度おなじみのセックス描写。女の役割が男の支援者か性的対象だっていうあたりが古くさい。
今週の名言奇言村上春樹
dot. 4/25
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
タイトルの他には一切の情報を提供しないという販売戦略は功を奏し、当初30万を予定した発行部数は、4月12日の発売当日、4刷50万部となっていた。都心のいくつかの書店では、カウントダウンまでして同日の午前零時を迎え、行列をつくって待っていたファンに販売。それらの様子は早々に朝のテレビ番組で紹介され、発売日にさらに10万部の増刷が決定した。  これはもう村上春樹祭だ。  ここ数年、秋が深まるたびにノーベル文学賞の有力候補として名前があがる日本人作家、村上春樹。世界数十カ国で翻訳され、海外の文学賞を多数受賞し、前作『1Q84』シリーズは700万部を売り上げ、固定読者が数十万人はいると言われる、村上春樹。厳しい業績がつづく出版業界がその人気にあやかろうとするのは必然で、スマホや人気ゲームの販売方法を踏襲して祭となった。  もちろん、祭の本番はこれからだ。小説を読んだハルキストたちは我先に作中にある謎を取りあげ、ブログやSNS上で自身の読解を披瀝しはじめる。今回であれば、「色彩を持たない」とタイトルにあるにもかかわらず、多崎つくるは「何色」かと解析をはじめる強者がきっと現れる。また、途中で行方がわからなくなる灰田のその後や、過去の作品群との関連について詳細に分析してみせる者も登場するだろう。作中で重要な役割を担う楽曲のCDも、そろそろ売れだすに違いない。  私は1979年に『風の歌を聴け』を手にとって以来、リアルタイムで全作を読んできたのだが、この小説の読後にまず浮かんだのは、タイトルどおりの内容という感想だった。読んでいる間は、デビュー作を含むいくつかの村上作品を思いだした。そんな既視感とともに当時の暮らしぶりもよみがえり、再生のために「訪ねて尋ねる」というアプローチで過去と対峙する主人公とは違う方法で、はからずも自分の過去と向きあった。  100万部突破は発売7日目だった。
ベストセラー解読村上春樹
dot. 4/25
中国の著名作家、村上春樹を絶賛「超越した尊敬の念」
中国の著名作家、村上春樹を絶賛「超越した尊敬の念」
村上春樹さんが朝日新聞に寄せた東アジアの領土問題をめぐるエッセーが、中国語に訳され、中国で共感を呼んでいる。エッセーを読んだ中国の著名作家・閻連科(イエンリィエンクー)が、中国社会の今と自らの思いを綴った。
村上春樹
AERA 10/17
村上春樹がノーベル賞逃すのは「売れ過ぎ」だから
村上春樹がノーベル賞逃すのは「売れ過ぎ」だから
もはや秋の季語になってしまった感のある「ノーベル文学賞」と「村上春樹 」氏(63)。 だが、今年も待望されながら、受賞はならなかった。いったい何が村上氏の受賞を阻んだのか。
ノーベル賞村上春樹
週刊朝日 10/16
村上春樹の文章で涙する中国人 「国内のバカ野郎はクズ」
村上春樹の文章で涙する中国人 「国内のバカ野郎はクズ」
作家の村上春樹さんが朝日新聞に寄稿したエッセーが中国で話題になっている。東アジアの領土をめぐる問題について、文化交流に影響を及ぼすことを憂慮してた内容で、日本関係の書籍が中国の多くの書店の売り場から姿を消す事態になったとの報道に触れ、ショックを受けたことなどを明かした。
中国尖閣村上春樹
AERA 10/10
「彼が日本人かは関係ない」中国ネット上で村上春樹絶賛
「彼が日本人かは関係ない」中国ネット上で村上春樹絶賛
「村上春樹が好き。彼が日本人であるかどうかは全く関係ない」 「日本人ではあるけれど、彼はアジア文化を代表する黄色い皮膚の黒い髪の人である」
中国村上春樹
AERA 10/6
ノルウェー人は「内気で穏やか」日本人に似ている
ノルウェー人は「内気で穏やか」日本人に似ている
ノルウェーという国には、村上春樹の小説『ノルウェイの森』の印象が強いせいかうっそうとした緑のイメージを抱きがちだが、実際のノルウェーは青くて広大だ。
村上春樹
週刊朝日 9/26
村上春樹氏「核にノー」明確に
村上春樹氏「核にノー」明確に
ここで今日僕が語りたいのは、建物や道路とは違って、簡単には修復できない物事についてです。
村上春樹
週刊朝日 9/26
この話題を考える
大谷翔平 その先へ

大谷翔平 その先へ

米プロスポーツ史上最高額での契約でロサンゼルス・ドジャースへ入団。米野球界初となるホームラン50本、50盗塁の「50-50」達成。そしてワールドシリーズ優勝。今季まさに頂点を極めた大谷翔平が次に見据えるものは――。AERAとAERAdot.はAERA増刊「大谷翔平2024完全版 ワールドシリーズ頂点への道」[特別報道記録集](11月7日発売)やAERA 2024年11月18日号(11月11日発売)で大谷翔平を特集しています。

大谷翔平2024
アメリカ大統領選挙2024

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共和党のトランプ前大統領(78)と民主党のハリス副大統領(60)が激突した米大統領選。現地時間11月5日に投開票が行われ、トランプ氏が勝利宣言した。2024年夏の「確トラ」ムードからハリス氏の登場など、これまでの大統領選の動きを振り返り、今後アメリカはどこへゆくのか、日本、世界はどうなっていくのかを特集します。

米大統領選2024
本にひたる

本にひたる

暑かった夏が過ぎ、ようやく涼しくなってきました。木々が色づき深まる秋。本を手にしたくなる季節の到来です。AERA11月11日号は、読書好きの著名人がおすすめする「この秋読みたい本」を一挙に紹介するほか、ノーベル文学賞を受賞した韓国のハン・ガンさんら「海を渡る女性作家たち」を追った記事、本のタイトルをめぐる物語まで“読書の秋#にぴったりな企画が盛りだくさんな1冊です。

自分を創る本
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