昨季もメジャーでは苦しんだ筒香嘉智(ロイター/アフロ)
昨季もメジャーでは苦しんだ筒香嘉智(ロイター/アフロ)

 2020年のメジャーリーグ移籍以来、苦戦が続いている筒香嘉智。昨シーズンのオフにはNPB復帰も噂されたが、本人にその意思はなく、年明けの1月15日にレンジャーズとマイナー契約を結んだ。

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「条件次第では日本球界復帰の可能性もあると思われていたが、米国でのプレーしか頭になかったようで意思も固かった。しかし、この時期のマイナー契約というのが、今の立場を如実に表している。苦しい挑戦になるのは間違いない」(在京テレビ局スポーツ担当)

 日本代表でも4番を務めた筒香の打撃についてはメジャーの球団にも高く評価されていたが、渡米後の3シーズンは目立った成績を残せていない。

 最初にプレーしたレイズでの1年目はコロナ禍の影響もあり、試合数が短縮された中で51試合に出場し、打率.197、8本塁打、24打点と振るわず。2年目は巻き返しが期待されたが、低迷が続き、5月にレイズからDFA(事実上の戦力外)となり退団となった。

 その後、ドジャースを経て3チーム目の所属先となったパイレーツでは43試合の出場で打率.268、8本塁打、25打点とまずまずの結果を残し、3年目の昨シーズンは本領発揮なるかと期待されたが再び低迷。8月にパイレーツから自由契約となり、その後はマイナー契約でブルージェイズ入りするもメジャーには昇格できなかった。メジャーでの3年間の通算成績は打率.197(557打数110安打)、18本塁打、75打点と日本で見せていたような打棒は鳴りを潜めている。

 昨シーズンの11月に行われたラスベガスでのGM会議では、筒香の代理人を務めるジョエル・ウルフ氏が「メジャー契約を結べることを確信している」と語っていたが結局メジャー契約のオファーはなくマイナー契約に。春季キャンプには招待選手として参加する予定だが、そこでは厳しい現実を突きつけられる可能性もある。

「3年間のプレーで手応えと自信があるのか、強いこだわりがあるのか。どちらにしても本人が結果を残して這い上がるしかない。マイナー契約というのもあり、よほどの結果を残さないといけない」(在米スポーツライター)

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過去にはメジャーの“厳しさ”味わった日本人