<左翼手>
■梶谷隆幸(巨人)

 4年契約で総年俸8億円(推定)の大型契約でFA加入。新たなリードオフマンとして期待されたが、5月に左太もも裏の違和感、7月には右手甲に死球を受けて骨折。さらに、9月には腰痛を発症し、10月下旬に腰椎椎間板ヘルニアの手術を受けるなど、度重なる故障に泣かされた。今季成績は出場61試合で打率.282、4本塁打、23打点、11盗塁。「試合に出れば」結果を残したが、例え故障であっても試合に出ることができなければ、やはり一流選手とは呼べない。来季は「何がなんでも結果」を残さなくては、原辰徳監督のチーム作りへの批判がより一層高まることになる。

<中堅手>
■神里和毅(DeNA)

 俊足巧打が持ち味で、プロ2年目の2019年には123試合に出場して打率.279、6本塁打、35打点、15盗塁をマーク。リードオフマンとしてチームの“新たな顔”になると、昨季も出場80試合とやや出番を減らしながらも、打率.308、3本塁打、17打点、7盗塁と存在感を見せていた。しかし今季は、打率.191、4本塁打、15打点、4盗塁。出場88試合ながらもスタメンは17試合で、中堅のレギュラーを桑原将志に奪われる形となった。甘いマスクのイケメンぶりで女性ファンも多いが、このままでは“それだけ”で終わってしまう恐れがある。

<右翼手>
■平田良介(中日)

 本来ならば“強竜打線”をけん引する存在にならなければいけないはずだが、出場わずか21試合で打率.155(58打数9安打)、0本塁打、4打点。昨季も出場55試合で打率.235(166打数39安打)、3本塁打、17打点という不本意な成績で今コーナーの“ワーストナイン”に選出されたが、今季も開幕から不振が続き、7月には体調を崩して「異型狭心症」と診断されえるなど、コンディションも整わずにレギュラー獲得後としては自己最低の数字に終わった。オフには1億5000万円の大幅ダウンの年俸3000万円(推定)で契約更改。巻き返しなるか!?

パ・リーグ編に続く→“年俸5億の男”は今年も…期待外れだった選手たち【ワーストナイン2021 パ・リーグ編】