ryuchell:嫌なことがあったら、その事柄から一回離れる。で、繰り返し同じ作業の動画を見て、癒しじゃないけど安心感があったりとか……くせになったりするんですかね。

ひろゆき:工場の動画が好きというのは、僕の勝手な感覚で。ネコを触っているのが好きとか、走っているのが好きとか、人によって違うと思うんです。何か集中できることをやると忙しくなるので、他の嫌なことに気を回す余裕がなくなる。短期間の場合は、息を止めるといいですよ。息を止めると、物事を考えられなくなるので。

ryuchell:参考になるのか、ならないのか……(笑)。でも、ひろゆきさんのやり方はそうなんですね。興味があるので、やってみます。例えば、これで当たっているかな?とか、この仕事を受けなければよかったなとか。そういう時に、どうやって乗り越えるのか、自分の心を保つのか。さっきの「動画を見る」ではなくて、どういう考え方をするかを聞きたいんですけど。

ひろゆき:嫌なことをしているときに、自分にとってどれぐらい嫌なのかを確認しようとする、ということをやっています。銭湯とか、プールとかで水着になるのが僕、すごく嫌なんですよ。

ryuchell:何でですか?

ひろゆき:普通に道を歩いていて、パンツ一丁になったりしないじゃないですか。それは恥ずかしい行為だと言われますよね。それがなぜか、周りに海があったりするとOKという理屈が、僕の中ではスッキリしないんですよ。

ryuchell:えっ、変な人!

ひろゆき:そもそも、人前で肌を出すべきじゃない、それは恥ずかしいものですよ、という認識ですよね。横に海があったとしても恥ずかしいというのは、変わらないはずじゃないですか。

ryuchell:たしかに。

ひろゆき:なので、銭湯で裸になります……いえいえ、そもそも他人にそういうところを見せるもんじゃないでしょっていうのは、銭湯であれどこであれ変わらないはずですよね。あんまり好きじゃないんですけどトラブルになりますから、行けば普通に脱ぎますし湯舟に入りますけど。で、20代のころに下着のモデルとしてファッションショーに出たことがあったんですよ。

ryuchell:えええええっ!?

――20代で下着のモデルをしたひろゆきさん。その理由は?【後編】へ続くーー。

◎ryuchell(りゅうちぇる)/1995年、沖縄県生まれ。タレント。2016年にモデル・タレントのpeco結婚。1児の父となった現在、育児などについて積極的に発信している

◎ひろゆき/1976年、神奈川県生まれ。実業家、著作家。インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」開設者。2015年から英語圏最大の匿名掲示板「4chan」管理人

(構成・文/宣伝プロモーション部・長谷川拓美)