優しい笑みのryuchellさん。撮影中の気遣いにスタッフみんながファンに(photo 写真部・松永卓也 hair&make up megu)
優しい笑みのryuchellさん。撮影中の気遣いにスタッフみんながファンに(photo 写真部・松永卓也 hair&make up megu)

ryuchell:それって、自分に自信があるからの行動なんですかね。僕は、人が好き。だから、どこかで好かれたいという感情があるんですけど。

ひろゆき:好かれるにこしたことはない、とは思ってはいるんです。ただ、無理して好かれなくても大丈夫って。例えば喧嘩した後に喧嘩した相手と僕、すごく仲良くなることってあるんですよね。人と仲良くなるプロセスの中に喧嘩はあると思っているので、揉めること自体がそんなに悪いことだとは思っていないんですよね。

ryuchell:敵を作ったとしても別に、終わってしまう関係と考えるんじゃなくて……そもそも、敵を作る、作らないという考えも、持っていなかったりするということですか?

ひろゆき:何かの機会で実際に会う時、相手は「すげえ嫌なやつだ」と思って僕に近づいてくるかもしれない。でも、「話してみたら、ひろゆきはそうでもなかった」という風に、勝手にプラス評価になることってあるんですよ。大体のパターンは、修復可能だと思っているんです。

ryuchell:自分に自信があるんだ、やっぱり。

ひろゆき:僕、悪意を持って何かを言ったりやったりしているわけではないので。こういう意図ですよって言って、ちゃんと説明すれば納得してもらえると思っているんです。別に、自信があるとかじゃなくて……発言に対してむかつくと思ったとしても、会ったことのない人の発言に対して怒り続けられる人って、あんまりいないじゃないですか。

ryuchell:確かに、そうですよね。

■むかつく気持ちを忘れている時点で「害ゼロ」(ひろゆき)

ひろゆき:こういうことを言っている人がいたな、むかつくなと思っても、次の日には忘れていたりする。それって、忘れている時点で「害ゼロ」じゃないですか。基本的に僕、メディアに出るのは好きじゃなかったので断っていたんです。で、取りあえず出てみようって思い、出続けたら慣れて、今はそんなに不快に感じなくなったというか。

次のページ
「テレビは僕の上の世代」とryuchell