【アンケート結果】「自治体から接種券が届いた」という人が7割を超えた
【アンケート結果】「自治体から接種券が届いた」という人が7割を超えた

 小6、中3、高3では、受験就職活動など重要なイベントが控えている。「受験までに受けるべきか悩ましい」(小6女子の母)などの声もある。

「受験や就職活動で県境を越えて移動することもあるでしょうし、もしそのタイミングで感染してしまうと、これまでの努力が無駄になってしまいます。今後の人生に関わる最終学年は、できる限りの対策をするという意味でもワクチン接種をお勧めしています。接種後、特に2回目の接種の後数日は体調を崩すこともあるので、本番はもちろん、模擬試験など大事なイベントの直前は避け、早めに接種した方が良いと思います」

 そして、これからの季節はインフルエンザの予防接種が始まる。加えて小6から高1までの女子は子宮頸がん予防のための「HPVワクチン」を原則無料で接種できる期間とも重なっていて、「HPVを受けてからコロナワクチンを接種するまでどれくらい期間を空ければ良いのか」(小6女子の父)などの質問もあった。コロナワクチンと同時期に打っても問題ないのだろうか。

「片方のワクチン接種から2週間たっていれば問題ありません。優先度としては、インフルエンザよりは、コロナのワクチンの接種をお勧めします。インフルエンザは、今年流行するかどうかまだわかりませんが、新型コロナは確実に流行するでしょうから。新型コロナの重症化リスクの低い健康な女子の場合、コロナのワクチンよりもHPVワクチンを優先してほしい。日本では、年間3000人近い女性が子宮頸がんで亡くなっており、そのうち2000人はワクチンで防げます。10代の人が新型コロナに感染して年間2000人亡くなることは現状ありませんので、健康被害という点で考えるとHPVワクチンのほうが優先度は圧倒的に高いです」

■「不妊になる」はデマ

 また「ワクチンを打つことで将来的に不妊にならないか」(中3女子の母)という声も。森内医師は「全く根拠がないデマ」と否定する。

次のページ
不妊を心配するなら接種を