わかっていてもついつい食べ過ぎてしまう…という人は、何が原因?(※写真はイメージです/GettyImages)
わかっていてもついつい食べ過ぎてしまう…という人は、何が原因?(※写真はイメージです/GettyImages)
計太(けいた)/1989年、奈良県生まれ。大阪教育大学スポーツ科卒、早稲田大学大学院スポーツ科学研究科修了。パーソナルトレーニングジム「ボクノジム」経営。モットーは「2か月後の減量よりも1年後の健康」。
計太(けいた)/1989年、奈良県生まれ。大阪教育大学スポーツ科卒、早稲田大学大学院スポーツ科学研究科修了。パーソナルトレーニングジム「ボクノジム」経営。モットーは「2か月後の減量よりも1年後の健康」。

 ダイエットしなくてはと思っていても、ついつい食べすぎてしまうという人も多いのではないでしょうか。頭ではわかっていても食欲を抑えきれない、という人は、どこに気をつければいいのでしょう。 早稲田大学大学院で運動生理学を学び、「ダイエットコーチ計太」としてYouTubeでも活躍するパーソナルトレーナー・計太さんが解説します。

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 今回は、食欲が乱れてしまう原因とその対策について紹介します。まずはじめに、食欲に関する二つのホルモンについて解説しましょう。

<食欲に関わる2つのホルモン>

 食欲を整える上で重要なのが「栄養状態」と「ホルモン」です。脳は体の栄養状態を察知して、ホルモンを調整することで、食欲をコントロールしています。この食欲に関連するホルモンというのが、レプチンとグレリンという、2つのホルモンです。

 レプチンは、脂肪細胞から分泌される食欲抑制ホルモンです。不思議な感じがすると思いますが、実は脂肪細胞から食欲を抑制するホルモンが分泌されます。

 グレリンは食欲亢進(こうしん)、つまり食欲を出させるホルモンで、胃から分泌されます。

 この食欲を抑制するホルモンと、食欲を亢進するホルモンがバランスをとり、日ごろ私たちの食欲を調整してくれています。この基礎知識を踏まえた上で、どんなときに食欲が乱れてしまうのかを解説しましょう。

<食欲が乱れる5つの原因>

(1)カロリー不足

 多くの人の食欲が乱れてしまう大きな原因のひとつは、カロリー不足です。身体にエネルギーが不足している状態になると、脳はエネルギーを補給させようと、食欲亢進ホルモンのグレリンを出します。カロリー不足だと何か食べたくなるというのは、当然の反応ですよね。ですので、食べすぎを防ぐためには、基本的にカロリー不足はあまり良くありません。

 とはいうものの、やせるためにカロリー不足の状態を意図的に作っている人も多くいるでしょう。ですが、特に最近は、カロリーが不足しすぎの人が多いように感じます。やせるためとはいえ、カロリーを摂取しなさすぎて代謝が落ちてしまい、食欲が乱れている人をたくさん見てきました。

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計太

計太

計太(けいた)/1989年、奈良県生まれ。大阪教育大学スポーツ科卒、早稲田大学大学院スポーツ科学研究科修了。専門は運動生理学。東京を中心にパーソナルトレーニングジム「ボクノジム」(https://bokuno-corporation.com/)を経営。論文の科学的データに自身の経験を組み合わせ、インスタグラムやツイッターなどで理論的かつ実践的なダイエットやトレーニングに関する情報を発信中。“2か月後の減量よりも1年後の健康”をテーマにしたYouTubeチャンネルは登録者11万人(2022年1月現在)と人気を集める。また、公式LINE(https://lin.ee/VJIfdbB)ではダイエットに役立つ情報や動画を無料配信中。

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