・パーラ:B

メジャー通算1312安打の実績通り、ここまでライトのレギュラーとして安定した成績を残している。打つだけでなく球際の強さや素早いスローイングなど、守備力も高いのは大きなプラス要因だ。速いストレートには力負けする場面は目立つが、変化球への対応力も高いので、ある程度の率を残すことはできそうだ。クリーンアップを任せるには少し物足りないものの、6番以降に収まるようであれば大きな戦力となるだろう。

【DeNA】

・ピープルズ:B

先発の一角として期待され、ここまで2試合に登板して勝ち負けなし、防御率4.91という数字が残っている。初登板となった広島戦は6回を投げて1失点、7奪三振と好投したが、続く阪神戦では5回5失点と試合を作ることができなかった。2メートル近い長身と長いリーチを生かした角度のあるボールが持ち味。ただ数字ほどの球威は感じられず、力で押せるタイプではないだけに、チェンジアップ、ナックルカーブなど緩いボールを上手く使うことが必要になってくるだろう。

・オースティン:B

抜群の長打力が期待されて入団したが、ここまで打率も3割を超えており、中軸として十分な活躍を見せている。三振の多さはあるものの意外に対応力も高く、ここまで放った3本のホームランはきれいに三方向に打ち分けている。ただ気がかりなのは故障が多いところ。開幕カードもベンチスタートとなり、7月13日には右手人差し指の腫れが引かないとのことで登録抹消となっている。ロペスが攻守ともに衰えが見られるだけに、オースティンがどれだけ万全な状態でプレーできるかがチームの命運を握ることになりそうだ。

【阪神】

・ガンケル:C

6月24日のヤクルト戦で初登板、初先発となったが4回を投げて被安打7、3失点で負け投手となり登録抹消。その後二軍で好投し、中継ぎ要員として一軍昇格を果たしたが、腰の張りを訴えて登板なしで再び登録抹消となった。サイド気味の腕の振りからツーシーム、カットボールなど打者の手元で動くボールを操るが、制球はアバウト。球威もそれほど感じない。全体的にボールの精度を上げないと先発、中継ぎ、どちらでも厳しそうだ

・エドワーズ:C

メジャーに復帰したジョンソンの代役として期待されて入団。開幕戦の巨人戦で1回を無失点と順調なデビューを果たしたが、その後は右肩の不調を訴えて二軍での調整が続いている。ストレートはコンスタントに150キロを超えるスピードがあり、打者の手元で鋭く変化するスライダーも決め球として使えるレベルのボール。リリーフとしての適性の高さは十分に感じる。チームは抑えの藤川球児も不調で二軍調整となっているだけに、一日も早い復帰が待たれる。

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阪神の野手の助っ人は今後期待できる?