歴代最強の捕手との呼び声も高い古田敦也 (c)朝日新聞社
歴代最強の捕手との呼び声も高い古田敦也 (c)朝日新聞社
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 今年2月11日にプロ野球史上に残る名選手、そして名監督でもあった野村克也氏が亡くなった。現役時代は南海などで捕手としてチームを支え、監督時代もキャッチャーを中心にチームを作りを行った野村氏の持論は「優勝チームに名捕手あり」であった。

【写真】「歴代最強の捕手」パ・リーグ編 西武といえば…

 過去を振り返ると、どの球団もチームの歴史を彩った名捕手が存在するが、今回は各球団の「歴代最強の捕手」を独自で選出してみたいと思う。今回はセ・リーグ編。※通算のデータは該当する所属チーム在籍時の成績、正捕手のシーズンはその年の出場試合数をもとに算出

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巨人:阿部慎之助
(通算成績:2282試合 2132安打 打率.284 406本塁打 1285打点)

常勝チームの歴史の中で数々の名捕手が生まれたが、並外れたバッティング能力と守備力に加え、素晴らしいリーダーシップを兼ね備えた阿部を選出した。2001年に入団すると、それまで長らく巨人の正捕手を担った村田真一からレギュラーポジションを奪取。それ以降、15年に一塁手にコンバートされるまで、14年間チームのマスクを被った。06年にリーグトップとなる.443の盗塁阻止率を記録した強肩も売りだったが、阿部について語る時に外せないのがその天才的な打撃。捕手としては歴代2位の安打数、同3位の本塁打数、同2位の打点をマークするなど、守備負担の多い捕手とは思えぬ成績を残した。8度のリーグ優勝、3度の日本一を経験し、強いチームに名捕手ありを体現していた。

巨人が栄光のV9を達成した時に正捕手を務めた森昌彦(当時の登録名)も球団の歴史に名を刻む名捕手。のちに西武の監督となり80、90年代に無類の強さを誇ったチームを作り上げた戦術眼は、現役時代から健在で「V9の頭脳」との異名を取り、61年から8シーズン連続でベストナインに輝いている。他には山倉和博、村田などの優れた捕手はいるが、攻守ともにインパクトを残した選手は阿部以外に存在しない。

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阪神は「ホームランアーチスト」と呼ばれた名捕手