実は共演者だけでなく、スタッフ受けもいいのだという。
「実際に接するとめちゃくちゃパワフルで、スタッフも共演者も全員好きになってしまう。舞台裏でもずっとスイッチONの状態で、あのキャラクターのままなんです。みんなを気にかけて、しゃべって、いじって、突っ込んで、優しい言葉を掛けてと、いつの間にか自分が中心にいるっていう感じです。完璧すぎて怖いほどですよ」(民放バラエティ番組ディレクター)
■封印してきた恋愛を今年は解禁か?
こうした彼女のキャラクターは後輩のアナウンサーたちにも一部で受け継がれている。女子アナウンサーも転換点が見えているのかもしれない。
「同じくTBSを退社した宇垣美里さんや特番で共演しているテレビ朝日の弘中綾香さんなども、めちゃくちゃ美人ながらはっきり物を言うキャラで人気ですが、その先陣を切っているのが田中さんといっても過言ではない。彼女たちにはそこまでの力量はまだありませんけどね。局アナよりもフリーアナウンサーのほうが稼げるという時代も今や昔。俳優さんのように下地があるわけではない彼女たちは、しっかりキャラ付けをしてレッドオーシャンの中でサバイブしていかなきゃいけません。そうなったときに、面白キャラではなく個性を発揮して意見を言えるようになることが今の時代は重要です。そのことに5年以上前から気がついていた田中さんはやっぱりさすが、のひとことです」(前出の放送作家)
こつこつと進めてきたセルフプロデュースが花開いたのが2019年であり、その決定打としてみせたがの写真集の発売だとしたら、秋元康ばりの才能を世間に見せつけたとも言える。2015年にオリラジ・藤森との破局以降、恋愛や結婚を封印してきた田中だが「今年は熱愛解禁があるかもしれません」(前出のディレクター)とも。
TVウォッチャーの中村裕一氏は、そんな田中の活躍は今年も続くと見る。
「ブレずに自分を貫き続けることでアンチも味方にするという、典型的な、まさにお手本とも言える売れ方だと思います。いまや彼女の代名詞となった『あざとさ』も、自由にのびのびと自分のやりたいことをやるために必要なスキルとして、多くの人たちから支持され始めているのではないでしょうか」