70年3月に過激派学生ら9人が民間航空機をハイジャックして北朝鮮に亡命した「よど号事件」のメンバーの一人である小西隆裕氏は、現在も住む北朝鮮から回答を寄せた。

「全共闘の闘いは、何よりも、民意にこたえれば、運動は大きく発展し、民意から離れ自分の主観的願望に陥れば、運動はたちまち終息してしまうことを教えてくれたのではないかと思います。(中略)今こそ、民意に学び、民意にこたえ、民意を最後まで実現する真に『新しい政治』が切実に求められているのではないでしょうか」

 アンケート調査は6月30日まで実施している。前出のプロジェクト事務局の前田さんは「幅広い声を集めるため、いろんな人に回答してほしい」と話す。今後は、アンケート結果をもとにシンポジウムを開き、集計結果は書籍化される予定だ。(AERA dot.編集部・西岡千史)

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全共闘運動50周年『続全共闘白書』編纂実行委員会事務局
03-5689-8182(担当者・前田)