軟式で異例の150キロ、「怪物中学生」のさらなる成長に必要な環境とは【西尾典文】 (2/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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軟式で異例の150キロ、「怪物中学生」のさらなる成長に必要な環境とは【西尾典文】

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軟式で150キロをマークし注目を集める森木大智

軟式で150キロをマークし注目を集める森木大智

 ちなみに全国中学校軟式野球大会の決勝戦で森木の高知中と対戦した仙台育英秀光中にも最速144キロの伊藤樹(右投)、最速147キロの笹倉世凪(左投)という本格派投手がいる。また数年前から彼らのような中学生の進路が大きく報道されるようになり、根尾昂(大阪桐蔭→中日1位)や万波中正(横浜→日本ハム4位)も高校進学時は話題となっている。しかしいわゆるスーパー中学生が根尾のようにそのまま高校球界でもトップを走り、プロ入りするという例は決して多いものではない。野球の日本代表が年代を超えて「侍ジャパン」という呼称に統一されたのは2013年。侍ジャパンのオフィシャルサイトにはそれ以降のU15代表に選出された選手も掲載されているが、そこから現時点でプロ入りしている選手は下記のような顔ぶれになる。

■2013年代表
・藤平尚真(横浜→楽天)
・石原彪(京都翔英→楽天)

■2014年代表
・増田珠(横浜→ソフトバンク)
・西浦颯大(明徳義塾→オリックス)

■2015年代表
・野村大樹(早稲田実→ソフトバンク)
・小園海斗(報徳学園→広島)
・太田椋(天理→オリックス)

 ちなみにこの期間に選出された選手は合計で74人であり、そこからプロ入りした選手は1割程度ということになる。大学や社会人経由で今後プロ入りする選手も出てくる可能性もあるが、高校の時点で目覚ましい活躍を見せた選手は意外なほど少ない。中学野球は高校野球とは異なり組織が複数存在しており、また硬式と軟式の違いもあるため選考が難しいということはもちろんあるが、改めて中学生の時点で将来を予測することは難しいというのが感想である。理由としては様々なものがあるが、体の成長が早いいわゆる早熟傾向の選手が高校、大学で成長してきた選手に抜かれるケースというのも多いだろう。なまじ中学時代の実績があるがゆえに、苦しむこともあると言われている。また、環境の変化や中学と高校での指導方針の違い、引継ぎの無さなどにも原因はあるだろう。



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