クリスマスソングが既に懐メロ…市場が「地盤沈下」と危惧される理由

クリスマス

2018/12/22 09:00

このままではクリスマスは地盤沈下?(写真/getty images)
このままではクリスマスは地盤沈下?(写真/getty images)

「クリスマス中止のお知らせ」がネット上で出回るようになって10年以上経つだろうか。

 カップルで過ごす"リア充"を揶揄する定番のネタで、あるときは鳩山内閣の事業仕分けで効果が見えないと判定されたため、またあるときはGoogleが12月そのものを消してしまったためなど、その時々の社会情勢を反映した理由が付けられてきたアレだ。平成最後の今年は「翌年に元号が変わるため、準備にリソースを割くため」中止など、早くも祭りが始まっている。

 だが、これは単なるネタでは終わらないかもしれない。

 日本通信販売協会が今年10月、20代~50代の女性1万人を調査したところ、女性の7割が「クリぼっちに抵抗がない」とい答えている。「今年のクリスマスは1人で過ごしていると思う」と回答したのは約5人に1人にのぼる。

「クリぼっち同士で、SNSでお祝いする」(38歳)

「大きいローストチキンを2つスーパーで買って白米と一緒に1人で食べる。割引されたホールケーキも買って1人で食べる。最高」(34歳)

 寄せられた声からは"恋人たちのクリスマス"とは程遠い現実が見える。

 20~30代女性向けの婚活・恋愛情報サイト「愛カツ」の調査(12月20日現在)でも、クリスマス・イブの予定は「決まっていない」が31%(284人)が最も多く、次いで「仕事」22%(202人)。これが現実なのだ!

「このままいくとクリスマスは地盤沈下のおそれもあります」

 こう指摘するのは博報堂行動デザイン研究所所長で、マーケティング研究の一環として年中行事行動の研究もしている國田圭作さんだ。

「単純にここ5年間の『クリスマス』というワードの検索数を見ても、2016年をピークに減少傾向で今年はさらに低調です。街なかで流れているクリスマスソングも80年代、90年代の懐メロやそのカバーが多く、最近ではあまり新曲のヒットが生まれていないように感じます。もしかすると日常の気分を歌詞にする若いミュージシャンたちの"クリスマス離れ"が始まっているのかもしれません」

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