【日本シリーズ】球宴で変貌した森唯斗「これでいいんだな」 日本一で真の守護神に【喜瀬雅則】 (2/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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【日本シリーズ】球宴で変貌した森唯斗「これでいいんだな」 日本一で真の守護神に【喜瀬雅則】

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喜瀬雅則dot.
守護神として日本一に貢献した森 (c)朝日新聞社

守護神として日本一に貢献した森 (c)朝日新聞社

 ストッパーという役割は、日々の結果がチームの勝敗に直結する。昨季までのプロ4年間で、233試合に登板。タフな中継ぎ右腕として重宝されてきた森ですら、最後を締めるというその重圧に最初は苦しんだ。6月27日の日本ハム戦、沖縄・那覇で行われたその一戦は、8回まで2-0とソフトバンクがリード。セーブシチュエーションで登場した森だったが、9回に3安打3四死球の大乱調で3失点。サヨナラ負けを食らった。

「なんで、こんなにはじき返されるんだろう?」

 自問自答の日々。迷いは、マウンド上でも出てしまう。那覇以後の3試合、復調のための機会とはいえ、負けゲームで2試合に登板。それでも、計3イニングで2失点。調子が出ず、自信も持てず、精彩を欠いたままオールスターに出場。変わるきっかけは、その“夢の舞台”だった。

 結果が問われないマウンド。森はいつものスタイルではなく、“思い切って”力を抜いてみたという。

「リリースの瞬間、力を入れる。そこでバッターの反応を見る。そうすると、打者も見えるようになってきたんです」

 帽子を振り乱し、目いっぱい投げ込む。そのスタイルから、まさに180度転換。完全に、逆転の発想だった。

「それで打ち取ることができて、自信になったのかな。『うまくいきました』って。彼にとっては、オールスターがきっかけになったのかな。『全力じゃないのに、差し込めるんですね』と。それをすごく実感したのがあったと思う」と工藤監督。球宴での森は2イニング、打者7人で被安打1の無失点。目立たない、平凡な記録に、その“変身のきっかけ”を見抜くのは難しい。しかし、球宴を挟んで、森は明らかに変わった。

 球宴前までの森は、34試合に登板、0勝3敗17セーブ、防御率4・35。これが球宴後の32試合では、2勝1敗20セーブと激変。防御率も1・19まで下がった。9月18日の千葉ロッテ戦(ZOZOマリン)から同25日のオリックス戦(京セラドーム大阪)では、プロ野球記録となるチーム7試合で7連続セーブを達成。初のセーブ王にも輝いた。

 球宴で、何をつかんだのか--。



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