勘違い危険球、田中将大とロペスの“口喧嘩”…記憶に残る「日本シリーズ大騒動」 (2/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

勘違い危険球、田中将大とロペスの“口喧嘩”…記憶に残る「日本シリーズ大騒動」

このエントリーをはてなブックマークに追加
久保田龍雄dot.
挑発したロペスに言い返す楽天・田中将大 (c)朝日新聞社

挑発したロペスに言い返す楽天・田中将大 (c)朝日新聞社

 日本シリーズの判定をめぐっての試合中断というと、1978年の第7戦、阪急・上田利治監督の1時間19分の猛抗議が有名だが、“ダブル誤審”で49分間中断したのが、2004年の西武vs中日第1戦(ナゴヤドーム)。

 0対2とリードされた中日は5回1死一塁、谷繁元信の打球が本塁前に転がり、ピタリと止まった。右手でボールを掴んだ捕手・野田浩輔が谷繁にタッチしようとしたが、体に届かず、空タッチとなったため、二塁に送球し、一塁走者・リナレスを封殺。杉永政信二塁塁審は「アウト!」をジャッジした。そして、中島裕之からファースト・カブレラに転送され、併殺でチェンジになったかにみえた。

 ところが、野田が谷繁にタッチしたと勘違いした橘高淳球審が「アウト!」とコールしたことから、話がややこしくなる。落合博満監督が「二塁アウトにはタッチプレーが必要」と抗議したことを受け、協議の結果、杉永塁審の二封アウトを誤審として、2死二塁での試合再開となった。

 伊東勤監督は当然収まらない。「間違っていることは間違っていると貫きたかった。“退場させる”と言われたので、“オレがかぶってやる”と言った」と猛抗議。コミッショナー事務局が試合再開に応じるよう説得したが、「あっち(審判団)に言われて、こっちに“何とかしてくれ”と言われても、認めるわけがない」と態度を硬化させる一方。最終的に「ミスを認めるのは異例だが、やむを得ない。事態の再開を図るにはこれしかない」(長谷川一雄同事務局長)として、友寄正人責任審判が「谷繁をタッチプレーでアウトとし、二封アウトを宣告するミスが2つありました。本当に申し訳ありませんでした」とスタンドのファンに謝罪し、やっと試合再開……。2死二塁から英智が捕邪飛に倒れ、今度は本当にスリーアウトになった。

 マウンド上のガッツポーズが思わぬ騒動に発展したのが、13年の巨人vs楽天。伏線となったのは、第2戦(Kスタ宮城)だった。

 楽天の先発・田中将大は、6回2死満塁のピンチに、ロペスを152キロの内角直球で空振り三振。最大の踏ん張りどころを切り抜けた田中は、ガッツポーズで喜びを表現したあと、クルリと半回転し、三塁側に向かって右拳を突き上げて咆哮した。



トップにもどる dot.オリジナル記事一覧

関連記事関連記事

このエントリーをはてなブックマークに追加
あわせて読みたい あわせて読みたい