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“超高校級”大田泰示もついに…屈辱を乗り越えた「遅咲き選手」

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西尾典文dot.
日本ハム・大田泰示(c)朝日新聞社

日本ハム・大田泰示(c)朝日新聞社

 桑原と同じ10年目でブレイクした野手が安部友裕(広島)だ。福岡工大城東高時代は甲子園出場こそなかったものの、スピード溢れるプレーが持ち味の大型ショートとして注目を集め、2007年の高校生ドラフトでは唐川侑己(ロッテ)の外れ1位指名で広島に入団した。

 入団当初は打撃に難があり、二軍暮らしが続いたが、5年目の2012年から徐々に一軍の戦力となると、2016年は内野のバックアップ要員として115試合に出場してチームの優勝に貢献。そして今年は開幕から好調を維持してサードのレギュラーをつかみ、初の規定打席に到達してリーグ4位となる打率.310の好成績を残した。

 安部は非力な印象が強かったが、年々体が大きくなってきたことで力強さが出てきたことが大きい。苦手だった左投手に対してもしっかり体が残るようになった。持ち味であるスピードも健在で、チーム2位となる17盗塁もマークしている。チャンスメーカータイプにしては三振が多く、打率の割に出塁率が高くないのは課題だが、同学年の「タナ(田中広輔)、キク(菊池涼介)、マル(丸佳浩)」の三人とともに、来季もチームの野手陣を引っ張る活躍が期待される。

 その安部を抑えて見事首位打者に輝いた宮崎敏郎(DeNA)も在籍は5年目ながら、大学、社会人を経てのプロ入りであり、今年で29歳という年齢を考えると遅咲きの選手と言えるだろう。

 高校時代は全国的には無名で、大学も九州の地方リーグである日本文理大に所属しており、当時はドラフト候補とも言われていなかった。入社したセガサミーで中軸を打つようになってようやく注目を集めるようになったが、ドラフトでの6位という順位も決して評価が高くなかったことがよく分かるだろう。

 プロ入り後も2年目までは二軍暮らしが多かったが、セカンドも守れる器用さを生かして3年目から一軍に定着。そして今年はサードのレギュラーとして初の規定打席到達とともに首位打者にも輝き、チームの日本シリーズ進出にも大きく貢献した。上背はないものの、たくましい体格でパンチ力は申し分ない。ただの力任せではなく、柔らかいリストを生かして右方向へも安打を量産できることが高打率を残すことのできた要因と言えるだろう。



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