これがきっかけで「食」に関心を持つようになれば、しめたものです。たとえば、町の中華料理屋のような、エネルギー表示がない店でも、「ラーメンライスだと炭水化物が多すぎるから野菜系の定食に」「チャーシューメンはやめて野菜が多いタンメンにしよう」「麻婆丼よりも、中華丼のほうがバランスが良さそうだ」などと考えるようになります。

 これまでの生活背景を変えるなど、無理をする必要もありません。たとえば「仕事柄、昼食は車の中なので、いつもコンビニのおにぎり2個」という場合、炭水化物だらけを改善するために野菜たっぷりのサンドイッチに変更する、おにぎりでも繊維質が多い発芽玄米を選ぶ、といった工夫もできます。

 また一人暮らしで夕飯用の弁当に毎回パック入りのサラダを追加しているけれど、量が少ない割に高くて続けられそうにない場合は、スーパーのカット野菜(キャベツの千切りなどが袋詰めされたもの)に常備しておいたローカロリーのドレッシングをかければ、安い値段で野菜をたっぷりとることができます。

 マクドナルドのビッグマックとポテトが大好きでつい買ってしまうという悩みには、「好きなプロ野球チームが勝った時だけ」といった条件を付ければ、歯止めが利いて漫然と食べてしまうことはなくなります。