■巨人のプロテクト28人予想
 投手……久保裕也、澤村拓一、杉内俊哉、大竹寛、菅野智之、高木京介、内海哲也、西村健太朗、宮國椋丞、青木高広、山口鉄也、小山雄輝、笠原将生、田口麗斗
 野手……阿部慎之助、小林誠司、坂本勇人、片岡治大、中井大介、村田修一、鈴木尚広、長野久義、亀井義行、松本哲也、高橋由伸、橋本到、大田泰示、矢野謙次

■ヤクルトのプロテクト28人予想

 投手……石山泰稚、秋吉亮、村中恭兵、木谷良平、杉浦稔大、松岡健一、石川雅規、館山昌平、山本哲哉、久古健太郎、古野正人、七條祐樹、岩橋慶侍、赤川克紀、小川泰弘、中澤雅人、徳山武陽、八木亮祐

 野手……田中雅彦、西田明央、中村悠平、川端慎吾、武内晋一、森岡良介、山田哲人、谷内亮太、畠山和洋、雄平

 巨人が投手と野手14人ずつになったのに対し、ヤクルトは投手18人、野手10人になった。巨人にくらべヤクルトの投手陣は脆弱で、「これ以上いなくなったら大変だ」という思いを勘案したからだ。

 またヤクルトから人的補償で選手を指名できるロッテ日本ハムは外野手の層が厚いので、必要以上に外野手をプロテクトする必要はないと考え雄平1人にした。

 その代わり捕手は、相川が抜けることを考えて、田中雅、西田、中村をプロテクトした。こういうプロテクトなら、日本ハムとロッテは、ヤクルトから人的保障で、次の選手たちを獲得するかもしれない。

<ヤクルトの人的補償候補>
 由規、平井諒、西浦直亨、田中浩康、三輪正義、比屋根渉、飯原誉士、上田剛史、松井淳

 両チームとも外野手は余っているので比屋根以下の4人は獲得しないだろう。投手の由規、平井は故障持ちなので食指を伸ばしづらい、となると内野手の西浦、田中浩、三輪あたりが候補になりそうだ。

 日本ハムは大引、小谷野がFA権を行使して移籍しているので内野手が手薄になっている。プロテクトされていなければ西浦、田中浩は魅力がある。ロッテの場合はほしいのがあくまでも投手なので、このメンバーなら人的補償はしないと考える。

 もう1チーム、FA移籍した相川の人的補償で巨人から選手を獲得できるヤクルトはどうだろう。巨人にはプロテクトを外れても好選手が多そうなので獲りではある。予想したプロテクト以外では次の選手たちが人的補償の候補になる。

<巨人の人的補償候補>
 香月良太、福田聡志、松本竜也、今村信貴、江柄子裕樹、實松一成、加藤健、河野元貴、鬼屋敷正人、寺内崇幸、藤村大介、井端弘和、立岡宗一郎

 ヤクルトの弱点は投手なので香月以下の5人は魅力がある。若手を育てる余裕はないので香月、福田、江柄子が標的になりそうだ。

(スポーツライター・小関順二)