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しずかに息をひそめて─黑田菜月写真展「けはいをひめてる」。注目の若手を紹介する写真展シリーズ「provoke」の第2弾展

アサヒカメラ
(C)Natsuki Kuroda

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 美術や写真を専門とするライター・山内宏泰が企画する写真展シリーズ「provoke」の第2弾、黑田菜月の写真展「けはいをひめてる」が、表参道COMMUNE246内にあるMIDORI.so2 Galleryにて9月6日まで開催されている。
 山内が立ち上げた「provoke」(プロヴォーク)は、作品発表の場を求める若手写真家に焦点を当てた写真展シリーズ。この言葉、写真好きならばきっと、中平卓馬や森山大道が参加していた歴史的な雑誌を思い浮かべるだろう。しかしここでは、英単語本来の意味「挑発する」から、観る人の気持ちを挑発し、大いに刺激を与えたいという想いを込めて名付けられた。第1弾として7月には天野祐子による「海辺」が開催され、黑田菜月の「けはいをひめてる」はその第2弾となる。

 黑田菜月は、2013年第8回の写真「1_WALL」にてグランプリを受賞。個展に「けはいをひめてる」(2014年、ガーディアン・ガーデン・「1_WALL」受賞展)、「その家のはなし」(2015年、ON READING)、「ファンシー・フライト」(2015年、東塔堂)があり、今回は2014年に開催された同名の個展を再構成し展示している。
 
「そこに何かある、そんな『けはい』を表せたら」と黑田さんは語る。
「『すこし怖いんだけど、もうすこし近づいてみたい』、そんな気にさせられる場所ってありますよね。目に見えなくとも、そこには何かがあるんじゃないか。そういう感覚をなんとか表せたらとおもって、今回展示する『けはいをひめてる』をつくりました」

 身近な光景をモチーフにしながら、画面には見えないものの“けはい”に満ちている写真たち。静けさと快いざわめきが同居し、長く眼を留めていたくなる作品群となっている。


 会場があるCOMMUNE246には屋台が立ちならび、絶えず国境を超えた人々が集まり食事を楽しんだり音楽を楽しんだりしている。一杯ビールを飲むながれで、気軽に写真を楽しむこともできる。日本の写真の歴史を今まさに更新している彼ら彼女たちの個展、お見逃しなく。

(庄子真汀)


■provoke page.2 黑田菜月「けはいをひめてる」
会場:COMMUNE246内 MIDORI.so2 Gallery
住所:東京都港区南青山3-13 COMMUNE246内
開催期間:2015年8月28日(金)~9月6日(日)
開催時間:11時~20時
特設サイト:http://provoke.cork.mu/(作家インタビュー掲載)


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