「稼げる父」になるには?(※イメージ写真)
「稼げる父」になるには?(※イメージ写真)
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小林昌裕(こばやし・まさひろ)/「収入の柱を増やし、人生を選べるようになる」を理念とする副業アカデミーの代表。明治大学リバティアカデミー「金融マネジメント入門」講師。著書に『ふがいない僕が年下の億万長者から教わった「勇気」と「お金」の法則』などがある
小林昌裕(こばやし・まさひろ)/「収入の柱を増やし、人生を選べるようになる」を理念とする副業アカデミーの代表。明治大学リバティアカデミー「金融マネジメント入門」講師。著書に『ふがいない僕が年下の億万長者から教わった「勇気」と「お金」の法則』などがある

 親の介護、子どもの教育費、自身の健康……お金が必要な場面を思い浮かべて常に不安を抱えている40代の父親たち。その不安に一石を投じ、稼げる父親を目指す本「ふがいない僕が年下の億万長者に教わった『勇気』と『お金』の法則」が話題だ。その著者であり、「副業アカデミー」の代表で、明治大学リバティアカデミー「金融マネジメント入門」講師でもある小林昌裕(36)さんに伺った。

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「お金の不安を口にされる方はどんどん増えています。終身雇用はとうの昔になくなりましたし、昇給だって微々たるものです。不安になるのは当然のことなのですが、問題なのは、そこから一歩踏み出せていないことです」

 小林さん自身、数年前まで年収350万円のブラック企業のサラリーマンだった。当時40代だった上司が「子供を大学にやれるか心配」「親の介護で生活が苦しい」と話しているのを見て不安になった。

「将来を考えると怖い。だから、震えながら一歩を踏み出しました」(小林さん)

 小さな副業からはじめて、不動産や株式投資へ。小さな一歩から成功体験を重ねていくと「稼ぐためのコツ」が見えて「稼げるマインド」が身についてくる。

「入りたい大学に入るために、塾に通ったり、受験日に合わせて調整したり、運動部でレギュラーになるために地道な筋力トレーニングを続けたり、メンタルを強化したり。誰にでも、人生の中で何かを頑張った経験ってあると思うのですが、お金を増やすこともそれとまったく同じでした」

 投資というとどうしても「怖い」「ギャンブルっぽい』「騙される」というイメージを持つ人が多いが、「それは、たとえば、将棋を打ったことがない人が適当にコマを置いて強い人に負けて『騙された』と言っているような感じ。投資も一攫千金ではなく、スキルとマインドが必要なんです。それさえあれば、すべてを失うようなことにはなりません」

「副業といっても、選択はピンからキリまであります。不用品を売ってみる流行のフリマアプリのような、梱包・発送の手間と時間くらいしかリスクのないものは、ローリスクではじめやすく、工夫してお金を得るという感覚が身につけることができます。

 その収益の一部で今度は少しリスクのある投資信託や株式投資をはじめる。そのずっと先に、投資初心者が恐れている不動産やFX、仮想通貨などがある。

 投資も、子どもが自転車に乗るのを覚えるように、最初は補助輪、次に誰かに手を添えてもらって乗れるようになっていくように、段階を経てスキルを身につけていくものなのです」

 小林さんは投資を初めて7年でサラリーマンを卒業。現在20余りの収入源を持ち、年間収益は1億円を超える。

「投資をはじめた会社員の多くは『お金の入口が一箇所……つまり、勤め先からしかお金が入ってこないという状況がこんなに人生のプレッシャーになっていたのかと気づいた』と言われます」

 小林さんが目指しているのは、日本のすべての父親を「稼げる父」にすることだという。自分の身に何があってもお金が入ってくるしくみを作ることが、サラリーマン父さんたちにとって大きなリスクヘッジになるかもしれない。