鶴瓶がベッキーの誕生日会に出席した際、遅れて参加してほとんど食べ物にありつけなかったにもかかわらず、ヒロミにその場の支払いを要求されたという話をした。鶴瓶はそのことに不満を漏らしたのだが、木梨はそれに対しても「その物語を約2年、いろんなとこで話すわけじゃん」と述べた。鶴瓶の芸人としての「やり口」を何もかも指摘して、それが発動するのを阻止してみせたのだ。

 鶴瓶がこのように後輩の芸人やタレントから軽く扱われるという場面はしばしばあるが、ここまで徹底的に予定調和を許さず、すべての技を封じるという離れ業を見せてくれたのはこのときの木梨だけだろう。

 とんねるずは、デビュー当初から過激な芸風で知られていた。『オールナイトフジ』や『夕やけニャンニャン』では、カメラを壊したり、観客に殴りかかったりと、好き放題に暴れまわっていた。そんなとんねるずの荒々しいキャラクターは、人によってはっきり好き嫌いが分かれる。特に、いつも偉そうで粗暴なイメージのある石橋貴明は、雑誌などの「嫌いな芸人ランキング」でも常に上位をキープしている。

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