音楽プロデューサー・小室哲哉の不倫疑惑報道をきっかけに、週刊文春への批判が集まっている。そんな中で注目されたカンニング竹山さんと同誌・新谷学編集長とのトークイベント。新谷編集長は今回の報道の意図について、「大変な介護の中で息抜きもしたくなるよなという、介護の理想と現実というものを伝えたかった」などと説明し、竹山さんと同じ芸能事務所・サンミュージックに所属するベッキーさんの不倫報道については、「(その後の社会の反応は)予想できなかった。こちらの意図するものと、伝わり方にギャップが出てきている」「かわいそうだと思った」と口にした。この対談で竹山さんが感じた違和感とは?
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実はね、あの対談は去年の11月ぐらいに来ていた話で、ずっと前から決まっていたんですよ。その直前に小室さんの件があって、急に芸能界を代表して切り込みに行くみたいになってしまって。「竹山が文春に寄った」とかいろいろ言われて困るんですよ。でも実際に会ってお話しできたことは良かったなと思いますね。直接しゃべることが1番、人間がよくわかりますから。
僕の新谷さんの第一印象はクレバーな方だなということ。しゃべりにくいのかと思ったら、そうでもなくて、ものすごく頭のいい方だなという印象でしたね。ただ、頭の回転が速くて、言葉の節々に恐ろしさを感じましたね。この人、こう言ってるけど、明日マスコミ各社が見出しに取る言葉だよな、全部分かって仕掛けてるんだなとか。でも全然信頼できない人ってわけじゃなくて、最後は「飯行きましょう、竹山さん」、「行きましょう、行きましょう」ってやりとりしたぐらい。「竹山さんに何かあったら載せますよ」って言ってましたけど(笑)。
そもそも僕と対談したところで、自分の言葉に世間が納得するわけじゃないってわかってて新谷さんはやっていたでしょうし、僕は相手が一枚も二枚もうわてだと思ってしゃべっていましたけど、印象的だったのは、やっぱりベッキーの件で記事を出した後の反応が「予測できなかった」という言葉ですね。実際はCMを降ろされて活動休止に追い込まれた。芸能の仕事をしてるんだから大打撃を受けることぐらい予測つくだろ!ってこともあるし、事前に用意してしゃべった言葉だろうなとは思いました。でも、報じた立場ならそう言うしかないよなとも思いましたね。