■女子は五輪2枠をめぐるゆずれない戦い

 一方、女子は7人がGPシリーズに参戦。樋口新葉と坂本花織がロシア大会、本郷理華と本田真凜がカナダ大会、三原舞依が中国大会(11月3日~5日)、宮原と白岩優奈が日本大会でそれぞれ初戦を迎える。

 女子はオリンピックの出場枠が男子よりも一つ少ない2枠。会見でも「目標は高く持つ」(本郷)、「一つひとつの試合で大きなミスしないようにする」(樋口)、「わくわくしているので勢いをいいように出したい」(本田)など、コメントからも選手たちの気合いが感じられた。

 樋口、三原、本田、坂本ら十代の選手たちは9月、10月の大会ですでに自己ベストを連発している。GPシリーズでも大いに活躍してくれそうだ。

 勢いに乗る若手たちに対し、ケガ明けの全日本女王・宮原は11月の日本大会(NHK杯)が実戦復帰になる。会見の日は明るい表情が印象的で、「今シーズンのプログラムはすごく気に入っている」「通しの練習もしっかりできている」など前向きな発言が続いた。今季の抱負には「初志貫徹」を選び、「最初に決めていた目標をしっかり目指したい」と、五輪出場に向けて着実に前進しているようだ。

 今季は、最終戦のGPファイナル(12月7日~10日)が4年ぶりに日本開催。シリーズの男女上位6人が名古屋に集結する。オリンピック直前に行われる最後の世界大会であり、日本人選手にとってはオリンピック代表選考にかかわる重要な試合でもある。

 シリーズを勝ち抜き、ファイナル出場を果たすのは誰だろうか。熱い戦いに期待だ。

【会見での各選手コメント抜粋】

宇野昌磨「(ジャパンオープンでの演技を踏まえて)今、僕にとって必要なものは練習と安定感かなと思います。自分のやらないといけないことが明確になりました。今日の自分は、昨日よりもいい状態です」

田中刑事「試合で力が出せないことが一番悔しいので、まずその壁を打ち破りたいです。グランプリシリーズで今ある限界を突破していきたい」

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