フレキシブル休日を使って大学院に通うリクルートの社員の女性。週に2、3日は夜にオンライン授業を受けている(photo リクルート提供)
フレキシブル休日を使って大学院に通うリクルートの社員の女性。週に2、3日は夜にオンライン授業を受けている(photo リクルート提供)

「固定の休みを作るのではなく、自分で休みの日を決めて、自分の人生を豊かにしていこうという思いがあります」(同)

 ゲーム開発・運営の「ジークレスト」は17年に「推しメン休暇」を導入。推しのイベントの日などに年に1日休める。活動費として5千円まで支給する。

 同社に勤める女性(28)は関ジャニ∞のファン。

「仕事を終わらせて、身なりもきれいにして、イベントに行く。イベントの間は何も考えられないし悩みも忘れられます。リフレッシュ効果がものすごいです」

 同社に転職する前は、平日や遠方でのイベントへの参加を諦めたことも。有給休暇や土日を使って、人知れずイベントに参加していたという。同社に転職後は、推しメン休暇を申請すると、周りは「いいね! どこに行くの?」と声を掛けてくれて、「大手を振って行けるようになりました」。

 同社の大辻純平社長は言う。

「休暇にすることで、会社が社員の好きなことを応援していると本人が感じていれば、なによりだと思っています」

(編集部・井上有紀子)

AERA 2023年2月13日号より抜粋

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