清宮を擁する早稲田実はノーシードから登場。清宮を3番に置き、4番には1年生の野村大樹が抜てきされた。野村は夏初戦の啓明学園戦(7月10日)で公式戦初本塁打。左翼スタンドに豪快に叩き込んだ3ランは、今後の活躍を大いに期待させる一発だった。
2013年のセンバツ王者・浦和学院(埼玉)も4番を打つのは1年生の蛭間拓哉。春季県大会では負傷した3年生に代わって右翼を守り、決勝では4番デビュー。劣勢のチームに勢いをつける2点適時二塁打を放った。同校は背番号10をつける左腕・佐野涼弥も期待の1年生。エース・榊原翼に次ぐ2番手投手として登板機会も多く、1年生らしからぬ度胸満点の投球を披露している。また、内野手の矢野壱晟もベンチ入りを果たしており、1年生トリオが一緒にグラウンドに立つシーンもありそうだ。
怪物中学生としてすでに注目されていた根尾昂は大阪桐蔭でメンバー入り。同校には今秋のドラフト候補・高山優希や2年生投手もいるが、すでにMAX145キロ超を誇る1年生右腕の出番も十分考えられる。
ほかにも、東海大甲府(山梨)に進んだU15日本代表の右腕・小野寺瑞生と左腕の渡部雄大、報徳学園(兵庫)で1番を打つ小園海斗、智弁和歌山の中軸を担う林晃汰と文元洸成、昨センバツVの敦賀気比(福井)で4番に座る杉森圭輔ら、楽しみな1年生が揃っており、その活躍から目が離せない。
(文・嶋中貴史)