8月7日に開幕する第98回全国高校野球選手権大会の地方大会が、全国各地で始まっている。昨年は、抜群の身体能力でファンを魅了した関東一(東東京)のオコエ瑠偉(現・東北楽天ゴールデンイーグルス)と1年生の怪物スラッガー・清宮幸太郎(西東京・早稲田実)が甲子園でも大暴れしたが、今年はどんな選手が楽しませてくれるのだろうか。
大注目なのが、名門・横浜に入学した1年生・万波中正(まんなみ・ちゅうせい)だ。父がコンゴ共和国出身で、母が日本人という万波は、すでに身長188センチ、体重90キロという体格。入学直後の春季神奈川大会では1年生ながらベンチ入りを果たした。また、横浜は長南有航(ちょうなん・ゆうこう)も注目の1年生。デビュー戦となった春3回戦でいきなり本塁打を放った。
今年の横浜は秋、春ともに県大会を制しており、夏もちろん本命視されている。“スーパー1年生”のコンビが躍動して激戦区・神奈川を制し、甲子園で活躍する姿を見てみたい。
ナイジェリア人を父に持つ松山聖陵(愛媛)のアドゥワ誠は、プロ注目の右腕。195センチの長身から投げ下ろす140キロ台中盤の直球を武器に、春季県大会でチームを準優勝に導いた。ほかにも、2年前の埼玉準優勝校・市立川越の左腕・メンディス海や、都立葛飾野の瞬足内野手・ブライト健太、西尾東の川崎ライアンなども活躍が期待される。