さらに大きな影響をおよぼしているのが、生活習慣などの「(3)環境」です。ストレスや肥満、運動不足などさまざまですが、とくに「タバコ」は吸えば吸うほど歯周病にかかりやすくなることが明らかになっています。タバコのニコチンに含まれる有害物質は免疫機能や細胞の働きを阻害して歯周病の進行を早め、治りにくくしてしまいます。有害物質の影響で歯肉の血行が悪くなっていることも、歯周病の悪化に拍車をかける原因といえるでしょう。
■歯周病リスクチェック
「歯周病になりやすい危険度」を3段階に分けて示しました。チェック項目のいずれにも該当しない人は、今のところ歯周病になる心配はほぼありません。危険度が低、中、高と上がるにつれ、さらに当てはまる項目が増えるにつれ、歯周病になる可能性は高まります。チェックをして、まず自分がどの程度歯周病になりやすいのか、自覚してください。
危険度【低】
※1つでも当てはまれば…危険度は低いですが「歯周病になる可能性がある」と自覚を。定期健診を受けましょう
□ 40代である
□ 思春期の女性
□ 妊娠中
□ 家族に喫煙者がいる
□ 運動不足だ
□ しばしば深酒する
危険度【中】
※1つでも当てはまれば…「歯周病になりやすい」状態。早めに歯科医院を受診してください
□ 50代である
□ 肥満
□ ストレスをためやすい
□ 親が歯周病だ
□ 骨粗しょう症である
□ 甘いものが大好き
危険度【高】
※1つでも当てはまれば…歯周病になっている可能性が高いので、すぐに歯科医院へ。放置すれば重症化する危険があります
□ 60代以上である
□ 習慣的に喫煙している
□ 毎日ブラッシングをしていない
□ かかりつけ歯科医院はない
□ 長期間歯の定期健診を受けていない
□ 更年期である(女性)
□ 糖尿病患者である
□ 歯ぎしりするクセがある
□ 親が40代にして総入れ歯