■女性も稼ぎやすい医療系国家資格

 一方、看護師養成課程を経て国家試験を突破し、看護師になってからの収入面はどうなのでしょうか。

 国の調査によると、2014年度の看護師の平均年収は473万円。これは、民間の平均年収415万円、さらに女性全体の平均年収272万円を大きく上回り、かなり恵まれているといえます。

 また、女性に人気の保育士(317万円)、理美容師(263万円)といった資格も上回っています。医療職で看護師の年収を上回る薬剤師は、就学期間が6年間もあり、国家試験合格までの道のりもシビアです。

 看護師は他業種に比べ、資格を取るまで学費の支援を受けられる機会が多いうえ、働きだすと高めの年収が約束されているのです。

【コラム:奨学金をうまく使えば学費がゼロになることも】
これらの職種はすべて、教育機関で学んで資格を取得するか、教育機関で受験資格をて国家試験に合格する必要があります。資格取得のためにはそれぞれ学費がかかります。
 看護師の場合、病院や自治体、医師会などの奨学金が設定されていることが多く、定められた期間、指定された病院で働くと、奨学金の返済が免除される場合もあります。学費が実質ゼロになるうえ、他職種と比べると平均年収が高いため、非常にコスパがいいといえます。

※週刊朝日ムック『看護師になる2016』より

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