まず、アプリを安全に使用するためのポイントから紹介します。
・レビューを見よう/運営会社のサイトをチェック
・無料アプリから広告を見るときはじゅうぶん注意する
・ウイルス対策ソフトを入れる
アプリを安全に使用するためには、アプリの提供元が信頼できる会社であることはもちろん、ユーザーレビューを確認することも大切です。身近にアプリを使っている人がいたら、直接聞いてみると安心ですね。
また、無料のアプリには様々な広告が掲載されている場合があり、アプリ自体は安全でも、広告等を見ているうちにアプリの提供元とは異なる別のサイトを閲覧していることもあります。
次にトラブルを未然に防ぐためにやっておきたいことです。
まずは「フィルタリング機能」。子どもが勝手に携帯をいじくり、親が見てほしくないサイトを見ていることがあります。これを防ぐために、スマホの機能を制限したり、使っている携帯電話会社でフィルタリングの設定をしたりすることができます。ドコモでは「アクセス制限モード」や「あんしんモード」があります。スマホの初期設定のやり方がわからない場合は、ショップ窓口を気軽に利用してください。よく理解した上で利用し始めれば、安心・安全な利用につながります。
続いては「位置情報をON/OFF」について。写真を撮る際、位置情報をONにしていると、緯度、経度、高さまで表示されるので、マンションの何階にいるのかまでわかってしまいます。写真をSNSなどのネット上にアップするときは、かならず「設定」で位置情報をOFFにしてからアップするように心がけましょう。
個人情報の取り扱いについてのユーザー意識が高まってきているとはいえ、インターネット上の何げない言動が、大きなトラブルに発展する恐れはまだまだあります。SNSやブログなどでのちょっとしたコメントから、ひとつひとつのキーワードを集めて解析することで個人が特定されてしまう場合も。常によく考えた上での発信を心がけましょう。
私たちの日々の生活がより便利に楽しくなるスマホ。まずはスマホを“知る”こと、そして情報を見極める力を得ることで、トラブルなどを未然に防ぎましょう。そうすればアプリを安全に楽しむことができるようになります。ほんの少し意識を高めるだけで、より安全で、より快適なスマホライフを送ることができます。
アプリソムリエ 石井寛子さん
最新のアプリ情報を発信する「アプリソムリエ」として活動。インプレスのデジカメ情報誌「デジタルカメラマガジン」で連載中。1歳の女の子のママ
※AERA with Baby 2016年2月号より抜粋