プロ野球・読売巨人軍は10月5日、同球団に所属する福田聡志投手(32)が野球賭博行為に関与していた疑いがあるとして、コミッショナーに告発することを発表した。
発表によると、賭博行為は、笠原将生投手(24)の知人から誘いを受けて始めた。高校野球をはじめ、巨人を含む日本プロ野球、大リーグの試合を対象にして、賭けを行っていたという。巨人は、福田投手による一連の行為が野球協約に抵触するとして告発するという。両選手には謹慎処分を出した。
福田投手は、東北福祉大で活躍し、2005年ドラフト希望枠で巨人に入団。12年には50試合に登板し、8勝を挙げるなど、リーグ優勝に貢献した。しかし、13年オフに右肘関節の形成手術を行い、昨シーズンはわずか12試合(0勝1敗)にとどまり、今シーズンは一軍での登板がなかった。今季年俸は2400万円(推定)。通算成績は22勝15敗0セーブ(登板数151試合)。
一方、笠原投手は、福岡工大城東高から08年ドラフト5位で入団。12年にプロ初勝利を挙げた。今シーズンはリリーフとして20試合に登板(0勝0敗0セーブ)した。通算成績は7勝1敗1セーブ(登板数80試合)。今季年俸は1900万円(推定)。父の栄一氏は投手としてロッテなどで活躍。弟の大芽氏は投手としてソフトバンクに所属している。
日本球界の野球賭博問題としては、1969年に6人の現役選手が、八百長行為などを行ったとして永久追放された「黒い霧事件」がある(05年に元西鉄池永正明投手への処分は解除)。