育児にちょっぴり「参加」して、自分の父親世代よりもイクメン度が超進化したつもりのイマドキパパ。
でもぶっちゃけ、生物全体で見ると、ヒト科のパパの育児貢献度&実力はどの程度? かなりレベル低そうですけど……。
イクメン道を修業中の身の武士である武士沢忠長氏が、認知行動科学研究者の長谷川寿一先生に聞きました!
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先日、息子にお気に入りのペンギンでも見せようと、映画「皇帝ペンギン」のDVDを親子で観たが、これが大当たり!
イクメン仲間で鑑賞会を開けば、ともに号泣すること間違いなしの感動ものぞ!
皇帝ペンギンのオスが南極のマイナス40度にもなるブリザードの中、120日間絶食し、産卵したメスに代わって卵を抱き続けるドキュメンタリーじゃ。
その姿はまさに、身も凍る妻の視線や罵倒の嵐にけなげに耐え、育児に取り組むイクメン修業中の我らと瓜ふたつ!
「わかる、わかるぞ、そなたの心情!」と涙目で見入る拙者に「あなたに共感されたら、皇帝ペンギンが気を悪くするわっ!」という妻の刃のごとき非情なつっこみ……。
動物の子育てや行動学に詳しい長谷川寿一先生、人間のオスの子育ては、他の生物よりもかなり劣るレベルでござろうか?
■鳥類パパのイクメン度はダントツ
「ヒトのオスの子育てにはかなり個体差がありますからね。北欧の男性は、母親同様に子育てに関わりますし、日本のパパの中にも、子育てに熱心な真正のイクメンがちらほら出現しているとか。男性すべてが武士沢さんレベルの育児スキルではないと思いますよ」(長谷川先生)
いきなりのイクメン失格宣告とは……。拙者に真の理解者はおらぬのか!