「彼らは、皆、聞き上手で持ち上げ上手。人の話を聞いたり、引き出したりするのがとてもうまくて。正直、ルックスは私のタイプではありませんでした。でも好きになってしまいました」(同)
女性の持ち上げ方も「モテるバツイチ」は違う。まず、女性のもっとも自信があるであろうことを読み取り、そこをバーンと褒めるそして交際が深まっていくと、気づいた時に、いろいろと小出しにして褒める。それもさりげなく自然に。「イケてないバツイチ」は、この女性の褒め方がいかにも見え透いた感じになりがちだ。やみくもに言うのは「イケてないバツイチ」の共通した特徴である。
でも、まだ見え透いたそれでも女性を褒めるだけマシだ。今年、結婚相談所を通した見合いで成婚したジュンコさん(仮名・40)は、約10人会った「イケてないバツイチ」をこう評す。
「さりげなく女性のプライドを傷つけて平気な人、これが『イケてないバツイチ』です。時間を守らない、見合いの席で子どもの養育費で前妻ともめているといった話題を話す男性もいます。自分の状況を素直に女性に伝えるのはいいのですが、内容によっては女性側からみると不快の一語に尽きます」
35歳以上のいい大人であるにもかかわらず異常なまでの両親への依存、プレゼントをくれるのはいいが、その金銭感覚を疑いたくなるようなものは結婚相手以前に「人としてどうなのか?」と疑いたくもなる。
「バツイチ男性のなかには、前妻の悪口を話す人もいます。それだけならまだしも、喧嘩の際には暴力を振るったとか。そんな話題をされると、もう次はないなと女性なら誰しも思うのではないでしょうか」(ジュンコさん)
婚活をしていると結婚相手としては難しい。でも友人としてなら付き合えるという男性も出てくる。そんな男性に知り合いの女性を紹介すると、「モテるバツイチ」と「イケてないバツイチ」の差が歴然とあらわれる。