同じように子供たちがいる状態で仕事をしてる方も、難しく感じていると思います。子供たちが学校や保育園に通える状態であれば、まだ生産性を確保できますが、今回のような家族全員が家にいる状態での在宅ワークは、非常に困難です。
弱音ばかり吐くのも難なので、子供が家にいる状態で働くこつをいくつか挙げさせていただきます。幼稚園児などの小さなお子さんがいる場合は、昼寝の時間を狙います。1~2時間でも眠ってくれれば、その間に一気に作業を進めます。
体力が有り余っているのであれば、家の中でも外でも運動させるのが良いです。緊急事態宣言下でも、人との接触を避ければ外出は可能なので、人が密集していない公園で1~2時間遊ばせて午後に昼寝するようにします。
小学生のお子さんがいる方であれば、同じテーブルで宿題をやらせるのが良いです。私も現在、息子と一つのテーブルで向かい合ってこのコラムを執筆しています。「ママも宿題あるんだ~」と感心されましたが、お互い集中して作業ができます。開始時間は、2歳の娘が昼寝をしたらすぐです。
オンラインミーティングや会議については、仕事用の部屋やスペースを用意して行うのがベストです。家の中で生活空間と仕事の場所を切り離すことは、全ての在宅ワークで有効です。資料の作成や納期のあるものは、早朝と深夜の時間を使うしかありません。どちらかというと早朝の方が望ましいです。
正直、家での仕事はかなりのストレスがかかりますし、思い通りにいかないことばかりです。独身の方や子供がいない方であれば、ある程度の生産性はキープできると思いますが、
子供を持つ人の生産性は非常に落ちます。
新型コロナウイルスが収束した後に、リモートワークやオンライン会議が定着するのでは、という見方をする方もいますが、現実的ではないと考えます。また、東京一極集中が緩和されてオンラインによる地方での働き方も普及するのでは、という意見もありますが、これも難しいと思います。
Webコンテンツ制作の仕事はリモートワークしやすい職種で、テナント料の安い地方に本社やオフィスをかまえる動きもありました。ですが、クライアントが東京にいる場合、東京にオフィスを構えているだけで「頻繁に直接会って打ち合わせができる」という点が強みになり、地方にオフィスを構えるよりも仕事が多くもらえました。
オンラインでできることが増えれば増えるほど、実際の体験や直接会うことの価値は上がります。皆さんも現在感じていると思いますが、人は人と会いたい生き物です。
コロナ収束後は、顧客の近くにいること、すぐに駆けつけられること、の価値がより高まるので、会社が東京に集中している状況やリアルでの打ち合わせが好まれる傾向は変わらないと思います。
在宅ワークでもどかしい状況で働く方も多いと思います。一生続くわけではないので、できる限りのことをして耐えて、少しでも早く元の生活に戻れるように願います。