巨人ファンで埋まる東京ドームのスタンド (c)朝日新聞社
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 新型コロナウイルスの影響は、NPB関係各所に甚大な被害を与えている。6月19日にシーズンが始まることが決まったものの、開幕延期で興行収入などが得られておらず、どの球団も深刻な状況だ。

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 そして改めて注目されているのが、球団と『親会社』の関係性。どの球団も独立採算をうたっているが、『親会社』の存在はいまだに大きく、影響を受けているチームも多い。

 ソフトバンクグループの経営悪化ぶりは、日本経済全体へ大影響を与えている。巨額のファンド投資が裏目に出た形で、本社グループの2020年1~3月期連結決算の純損益が、国内企業過去最大規模となった。

「失敗の原因は外部ではなく全て己れにある。それを認めなければ前進はない」とツイッターで責任を認めた孫正義オーナー。

「4年連続日本一という今年の大切な目標がありますから」

 1月に王貞治会長、工藤公康監督が本社を訪れた際には、日本シリーズ4連覇への大号令を発したばかりだった。このままでは野球どころではないが、世界的大企業を作り上げてきた孫オーナーが、このまま手をこまねいているはずはない。そして世界のスポーツ界から注目を浴びる成功事例になった、ソフトバンク球団の底力にも期待したい。

 プロ野球界で資金力豊富な球団、西のソフトバンクに対する東の巨人はどうだろうか。

「新聞業界は冬の時代に突入。紙の新聞は売れなくなり、ネットなどへ完全シフトし始めた。世界最大の発行部数を誇ると言われる読売新聞も同じだが、先手を打っている。ネットへの移行はもちろん、本社ビルなどを活用した不動産業など、多角経営も堅実におこなっている」

「もちろんスポーツ事業の柱は巨人で最優良コンテンツ。その巨人との関係も以前のようにすべてに関わるのではなく、巨人軍の自立化を図っている。球団内独自の収益を挙げるためのビジネスが、どんどん生まれているのはそのため。球団との親会社は良い関係性になりつつある」

 経済専門誌ライターは、『親会社』読売グループと巨人の関係について注目する。

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今後は“金満補強”もなくなる?