「死にたい女性に共感しすぎて(犯行に)及んでしまったのか。安楽死に信念があったかもしれない」(三代氏)

 大久保容疑者は自身のSNSで手塚治虫の代表作、『ブラック・ジャック』で安楽死を手掛ける、ドクター・キリコにちなんで<オレはドクターキリコになりたい>と書いていた。

 三代氏によると、漫画『ブラック・ジャック』は自宅にあったという。

 大久保容疑者が不安定な精神状態であったとも明らかにした。

「夫は何度も自殺未遂をした。今年4月にも経営する診療所で首にロープを巻いていた。私がそれを切って助けた」(同)

 だが、昨年11月に京都に出向いたことは知らなかったという。

「夫の国選弁護人から逮捕の日に電話があった。無罪を勝ち取る気力もない。面会にも行きません。経営する病院の残務整理が済んだら離婚します」(同)

(本誌・亀井洋志/今西憲之)

週刊朝日  2020年8月7日号

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今西憲之

大阪府生まれのジャーナリスト。大阪を拠点に週刊誌や月刊誌の取材を手がける。「週刊朝日」記者歴は30年以上。政治、社会などを中心にジャンルを問わず広くニュースを発信する。

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