◆女性宮家構想は年明けから議論◆
B あなたたちマスコミは毎朝、学習院の校門を見張っているようだが、これが10歳の子どもにとって良い環境といえますか。放課後、友達と楽しそうにしゃべりながら学習院の正門まで歩いてきた愛子さまが、記者やカメラマンの姿を見つけて、慌てて迎えの車に乗り込んでしまったということもあったそうですよ。
――天皇家はこれから、どうなっていくのでしょう。
B 注目されるのは「女性宮家」創設構想の行方です。
D 皇室を構成する天皇陛下と皇族22人のうち、30歳未満の若い皇族はわずか9人。しかも、8人は女性皇族なので、結婚すれば皇籍を離脱してしまう。皇族の数の確保は急務です。藤村修官房長官も、年明けには有識者の意見を聞くための有識者会議を設置する可能性に言及しました。
E とはいえ、民主党政権が皇室の将来を真剣に考えているかは疑問です。
A 皇太子殿下や秋篠宮殿下が天皇となる時代に、皇室がどうなっているか心配です。秋篠宮さまは誕生日に向けた記者会見で、皇室のあり方を国会で議論する際には、「私、もしくは皇太子殿下の意見を聞いてもらうことがあってよいと思っております」と発言しています。
E 年末から新年にかけては、天皇陛下がお務めする宮中祭祀や宮殿行事がぐっと増えます。これらの負担を軽減するという発表はまだ出ていませんが、両陛下ともお体をいたわって末永くご健康でいていただきたいですね。 (構成 本誌・小泉耕平、永井貴子)
■2011年の皇室の主な動き
2月11日 天皇陛下、精密検査で心臓周辺の冠動脈に動脈硬化などが見つかる
3月16日 東日本大震災を受け、天皇陛下が国民へビデオメッセージを送る
3月末~5月上旬 天皇、皇后両陛下、東京都、埼玉県、千葉県、茨城県、宮城県、岩手県、福島県の被災地や避難所を7週連続で慰問
7月6、7日 皇后陛下、左肩や腕に痛みを感じる頸椎症性神経根症で行事を欠席
9月14~16日 愛子さまの山中湖での校外学習に雅子さまが同行。週刊誌などで批判的報道
27日 愛子さま、約1年半ぶりに皇太子さま、雅子さまの付き添いなしで登下校
10月 7日 皇后陛下が右足の筋肉の間で炎症が起きる下腿筋膜炎と診断されたと宮内庁が発表
20日 雅子さま、皇后陛下の喜寿を祝う祝賀行事を体調不良で一部欠席
23日 眞子さま、20歳を迎え成年皇族となる
11月1~5日 愛子さま、マイコプラズマ肺炎で入院
3日 悠仁さま、一般の七五三にあたる「着袴の儀」
6日 天皇陛下、気管支炎で東大病院に入院。後にマイコプラズマ肺炎と診断される
16日 天皇陛下、入院が長引き、ブータン国王夫妻の歓迎行事を欠席
24日 天皇陛下が退院
25日 藤村官房長官が記者会見で「女性宮家」創設を今後の検討課題にすると表明。年明けから本格的に議論する方針
30日 秋篠宮さま46歳の誕生日。これに先立つ会見で天皇の「定年制」について発言
12月 9日 雅子さま48歳の誕生日。東宮職医師団がご病状への「見解」で週刊誌報道を批判