――皇太子ご夫妻については、最近になって離婚説も飛び交っています。
A 「女性自身」が「宮内庁幹部が皇太子ご夫妻の離婚を念頭に動いており、皇族や政治家との会談を重ねている」(12月20日号)と書いたところ、ほかの週刊誌も尻馬に乗るように書いてきましたね。
B 個人的に離婚を支持する宮内庁幹部はいるかもしれません。でも、離婚を画策して動き回っているというのはばかばかしい話です。
A 離婚説は2004年にも流れました。皇太子さまが「雅子の人格を否定するような動きがあった」と公表した「人格否定発言」のころですね。この発言は大きな騒ぎになったため、東宮職幹部が「もっときちんと国民に説明するように」という両陛下の意を皇太子ご夫妻に伝えたのですが、妃殿下は電話口で「それなら私、皇太子妃を辞めます」と叫んだそうです。
D そのイメージが今になって蒸し返されたのかな。
A 離婚はともかく、いまの東宮家にとっては、皇太子殿下が雅子さまに強くものをおっしゃることができないことのほうが深刻な問題です。
E 私もこんな話を聞いたことがあります。毎年1月に、天皇陛下や皇族方が和歌を披講される歌会始の儀がありますが、他の皇族方が世の情勢や平和など公的な内容を詠むなかで、雅子さまは00年から09年まで一貫して、皇太子さまや愛子さまなどご家族のことを詠み続けた。お側の人間が皇太子さまにやんわりとご注意申し上げたが、皇太子さまは雅子さまにお伝えにならなかったようです。
D 私はいまの両陛下の東宮時代も拝見していますが、皇太子であった陛下が新嘗祭の儀式を務めている時刻には、妃殿下であった美智子さまも他のことをなさらず、部屋でお祈りをなさっていた。常に陛下と同じ方向を向いておられるんです。いまの皇太子ご夫妻からは、同じお気持ちで何かに取り組んでいらっしゃるという雰囲気は伝わりにくい。
A 皇太子さまが雅子さまに遠慮なさっているように見えてしまうんですよね。
――皇太子さまが天皇に即位すると、雅子さまは皇后になります。公務や宮中祭祀という務めを果たせるのでしょうか。
C 皇太子妃と皇后では重みが違います。いまのまま公務ができなければ、批判は大きくなるでしょう。