1971年6月1日に立山黒部アルペンルートが開通したときは、ディーゼルエンジンによる“普通のバス”で運行されていたが、排気ガスがトンネル内に滞留する難点があった。そこで、環境の改善を図るため、1996年4月23日、トロリーバスに転換された。
しかし、立山黒部アルペンルートの一部である黒部ダムと扇沢をトロリーバスで結んでいた“僚友”の関西電力が2018年11月30日をもってトロリーバスの運行を終え、2019年4月15日から架線不要で蓄電池式の電気バスに転換されたことから、今後の去就が注目されよう。
ちなみに、第2位は立山黒部貫光無軌条電車線(立山トンネルトロリーバス)の大観峰(だいかんぼう)駅(標高2,316メートル)、第3位は同社鋼索(こうさく)線(黒部ケーブルカー)の黒部平(くろべだいら)駅(標高1,828メートル)、第4位は同線の黒部湖駅(標高1,455メートル)。同社および富山県が上位4駅を占める。
■普通鉄道の第1位は野辺山駅
第5位はJR東日本小海線の野辺山(のべやま)駅(長野県)で、標高1,345.67メートル。普通鉄道では第1位、35年以上も続くメルヘンチックな駅舎も相まって、知名度も高い。また、清里~野辺山は、日本の普通鉄道最高地点の1,375メートルを示す石碑が建つ。
小海線は標高1,000メートル超の駅が多く、第5位から第12位まで、小海線の駅が独占している。
第6位 清里駅(山梨県、標高1,274メートル)
第7位 甲斐大泉駅(山梨県、標高1,158メートル)
第8位 信濃川上駅(長野県、標高1,138メートル)
第9位 佐久広瀬駅(長野県、標高1,082メートル)
第10位 佐久海ノ口駅(長野県、1,064メートル)
第11位 甲斐小泉駅(山梨県、標高1,044メートル)
第12位 海尻駅(長野県、標高1,035メートル)
■法規上は鉄道だけど……
実は、立山黒部貫光の室堂駅を超える、最高地点の駅が長野県に存在する。それは中央アルプス観光、駒ケ岳ロープウェイの千畳敷(せんじょうじき)駅だ。