指示通りにポーズを変えていくが、足を右ももにかける動作でつまずいた。ももを意識すれば、猫背になる。背筋を伸ばすと、ひざが崩れる。思うようにいかず、挫折しそうになるが、のがさんはそれでも大丈夫だと言う。
「このストレッチでは、体の重みを利用して、肩甲骨のあたりを重点的にほぐしています。ポーズにこだわりすぎず、自分が気持ちよく伸びているという感覚を大事にしてください」
呼吸を意識しながら、体を伸ばしていく。時折流れる波音が心地いい。
「思いついたときに一つ二つの動きをやるだけでも全然違います。座ったままできる動きもあるので、日常にもぜひ採り入れてみてください」(のがさん)
(編集部・福井しほ)
※AERA 2020年9月21日号より抜粋