“卑猥なジェスチャー”が問題視され退場となったジョナサン・パペルボン(写真/gettyimages)
“卑猥なジェスチャー”が問題視され退場となったジョナサン・パペルボン(写真/gettyimages)
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 今季のメジャーリーグは新型コロナウイルスの影響で短縮日程になるなど、例年とは異なる環境でシーズンが送られている。様々な新規定が設定されており、それに伴う珍事も発生している。

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 8月のメッツ対ナショナルズ戦では、球審のストライク、ボールの判定にスタンド観戦していたナショナルズのスティーブン・ストラスバーグ投手が暴言を吐いたとして退場を言い渡された。普段なら観客の歓声などにかき消されていたはずだが、無観客だけに球審の耳にヤジが届いてしまったがゆえの退場劇であった。

 同様の退場は9月にも発生。ナショナルズのマイク・リゾGMが審判に暴言を吐いたとして退場処分を受けた。この件に際してジョー・ウエスト審判員は「パンデミック(感染症の世界的大流行)の中では(無観客なので)何でも聞こえる」と説明。ファンが球場に存在しないからこその退場宣告だった。

 とはいえ上記の2例は審判への暴言という、退場理由としてはありふれたものだった。しかし今年8月には当事者たる審判団すら「いまだかつて見たこともない」というプレーが理由で退場を宣告するシーンがあった。

 ダイヤモンドバックスのコール・カルフーン外野手はロッキーズ戦で1死一塁の走者として塁上にいた際、レフトフライをキャッチした外野手の一塁送球が後方に逸れたのを見て二塁へ向かった。ところがバックアップの捕手がボールをカバーし、二塁へ送球。これがカルフーンの頭部に当たってしまい、カルフーンは二塁へ到達した、かに思えた。

 しかし審判団は、カルフーンが故意に送球に当たりに行ったとする守備妨害の判定。カルフーン自身も送球が自分に向かってるのを確認したが、「(ボールを避けて)普通にアウトになるのは嫌だった」という理由で故意だったことを試合後に認めている。

 なお退場処分を受けたのはカルフーンではなく、アウト判定に抗議したダイヤモンドバックスのトーリ・ロブロ監督。猛抗議の最中には審判にマスクを正しく着用するよう注意される一幕もあった。

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