料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「さつまいも餡のきんつば」。
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「和菓子を作るのは難しい……」と思う方は多いかもしれません。そこで簡単に作れるきんつばをご紹介します。
さつまいもは皮をむいて薄く切り、5分ほど水にさらしてアクを取ります。さっと洗って水気を切ったら、耐熱容器に入れてラップをして加熱してください。
さつまいもと調味料を混ぜる時はポリ袋を使うと便利。おいもを手で押しつぶしたら、調味料がいきわたるように手でもみます。多少いもの粒が残っても構いません。バターはあらかじめ室温に戻してやわらかくしておくと混ざりやすいですよ。
手で丸くまとめたら、平らな円盤状にします。四角く作りたい時は、お弁当箱などの角を使って成形してもいいでしょう。
形を整えたら衣をつけ、フライパンに多めのサラダ油を熱して両面をカリッと香ばしく焼きます。仕上げに黒ごまを振ったらできあがり。ちょっと和風なスイートポテトは、お茶請けに最高です。
(構成/沖村かなみ)
■さつまいも餡のきんつば
【材料】(2人分)さつまいも1本(250g)、バター20g、砂糖大さじ2、塩小さじ1/2、衣(薄力粉大さじ2、水大さじ3)、サラダ油適量、黒ごま適量
【作り方】(1)さつまいもは皮をむき、薄切りにして水にさらす。(2)水気を切ったさつまいもを耐熱容器に入れてラップをして600Wのレンジで8分加熱する。(3)さつまいもの粗熱が取れたらポリ袋に入れ、砂糖、塩、室温に戻したバターを加えて手で押しつぶしながら混ぜ合わせる。(4)(3)を袋から取り出し、丸くまとめて平らにする。衣の材料を混ぜ合わせて全面につけ、フライパンにサラダ油を熱して両面を焼く。(5)器に盛り付け、黒ごまを振る。
【ワンポイントアドバイス】ポリ袋に材料を入れ、手で押し出すようにさつまいもをつぶして混ぜる。
※週刊朝日 2020年11月6日号