獲得候補として真っ先に名前が挙がったのがDeNA。リーグ優勝が期待された今年は開幕後から見せ場なく4位で終戦。Aクラス入りを果たせずアレックス・ラミレス監督が今季限りで退団となった。三浦大輔新監督の下、新たな船出をするチームの核が必要な状況だ。4番打者に成長した佐野恵太らとともに中軸を担う人材として、白羽の矢の立った形だ。
「DeNAは是非とも欲しい。契約問題もあり外国人野手の大半が退団しそうな雰囲気すらある。NPBでの実績も豊富でチームリーダーともいえたホセ・ロペスと契約しなかったのは驚かされた。これはポジションが被る一塁を空けて、ボーア獲得へ動くためだと思われる。高額と言われる年俸も、他の外国人予算が浮くことを考えれば問題ない。狭い横浜スタジアムなら40本塁打も大いに期待できる」(在京テレビ局スポーツ担当記者)
昨年は本塁打と打点の二冠を獲得(本塁打王は一昨年に続き2年連続)、今季も25本塁打、78打点のネフタリ・ソト。そしてロペスを加えた2人が一気に抜けるとなれば、攻撃力の低下は避けられない。投手陣に故障者も多いチーム状況下、ボーアは喉から手が出るほど欲しいはずだ。
また、近年は生え抜き選手の育成路線へ方向転換を図った感のある巨人も候補だ。FAでの国内有力選手獲得への投資は控えているが、育成を含め外国人選手獲得は積極的に行なっている。今年もシーズン途中、楽天からゼラス・ウィーラーを獲得している。対戦経験があり可能性を感じるボーアに熱視線を送るのも頷ける。
「DeNAが本命視されるが、巨人も本腰を入れて調査している。日本シリーズでも露呈したが、クリーンアップを任せる左の強打者が不足している。丸佳浩は打点も挙げられるが、チャンスメークや繋ぎに長けている。2番を任せることができれば、得点力アップは間違いない。新外国人のヘラルド・パーラに期待したが、打撃に関してはそこまでではなかった。ボーアなら適任ですよ」(巨人担当記者)