先週は日本海側などで大雪が降りました。今年の冬は久しぶりの本格的な寒さを覚悟しておいた方がいいみたいですね。
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寒い時には体の中から温めようということで、先日、今シーズン初めて、ふぐのひれ酒をいただきました。
筆者は基本的に燗をした日本酒は苦手なんですが、寒い時のふぐのひれ酒だけは例外なんです。あぶったひれからでた香ばしさとほのかな甘さがお酒の中に溶けだして、つい飲み過ぎてしまうおいしさですよね。
お店で飲むひれ酒には、尾びれをあぶったものが入っていることが多いように思いますが、別に胸びれでも背びれでも味は変わらないようです。
ところで、魚にはいくつのひれがあるかご存じですか?
尾びれと背びれがひとつずつ、胸びれがふたつで4枚。他には、ちょっとわかりにくいですが、腹びれが2枚と臀(しり)びれが1枚の計7枚のひれを持つ魚が多いんです。
そしてもちろん、それぞれのひれにはちゃんとした役割があります
尾びれは、多くの魚で一番大きなヒレとなっていて、泳ぐ時の推進力を生み出し、方向転換をする際の舵の役割もしています。
背びれと臀びれは、主に水中でバランスをとる役割を担っています。対になって働いていて、背びれが右に動くと臀びれは左に動いてバランスをとっています。というのも、多くの魚の体は、背中側に筋肉があり、お腹側には軽い内臓があるため、放っておくと逆さまにひっくり返ろうとしてしまいます。そうならないために、背びれと臀びれを細かく動かしてバランスをとっているんです。また腹びれもバランスを取るためにあるようです。
そして胸びれは、泳ぎ出しの際の推進力を生み出したり、後退したりする際に主に使われています。
ほとんどの魚のひれはこのような役割を持っていますが、中には進化の過程で、一部のひれをまったく違う役割に進化させた魚もいます。
わかりやすいのがトビウオですよね。トビウオは胸びれを非常に大きく長くすることで、その名の通り空中を飛ぶことを可能にしました。条件がいい時だと、500メートル以上飛ぶことができるそうです。