「ありがとうと口に出して言える選手。球団関係者やグラウンド整備の人に何かやってもらったら、必ずお礼を伝える。食堂でも食べ終わると、ごちそうさまと伝えて出て行く。用具メーカー担当者にも丁寧に対応しているのをよく見かけます」(マツダスタジアム関係者)

 ファンに対しての誠実さも素晴らしい。入団記者会見が公開形式で行われたことから、早々とファンに接する機会に恵まれたのも大きかった。また、プロ入り前に旅行で訪れたマツダスタジアムで、見ず知らずの人にCSファーストステージ阪神戦のパブリックビューイングの整理券を譲ってもらった話も有名だ。何かと広島ファンとの“縁”を感じる。

「必ずファンのことを口にする。自身が大変な状態の時は自分のことだけ考えていれば良いのに、すごいなと思う。チームでもファンを大事にするように言っていますが、大地や長さん(長野久義)に関しては心配ない。ファンへの思いが当たり前なのでしょう」(広島関係者)

「ファンサービスが飛び抜けている。春季キャンプの時などは、練習後に最後までサインや写真の対応をしてくれる。何も言わずに通り過ぎる選手もいるが大瀬良選手はそんなことがない。若手時代からそうでエースになっても変わらない。根本的に良い人なんです」(広島ファン)

「必ずサインを書いてくれると評判。選手と1対1になってお願いしても書いてくれない人もいるが、そんなことは皆無。だからオークションなどでも、大瀬良のサインの価値は高くない。市場に出回ってますから」(カードコレクター)

 選手としてはルーキーイヤーの14年に10勝(8敗)を挙げ、新人王を受賞。18年にはリーグ最多の15勝(7敗)をマークし、最高勝率のタイトルも獲得した。昨年は9月に右肘のクリーニング手術を受けた影響もあり、満足のいくシーズンにはならなかったが、今季は3年連続となる開幕投手も務めた。ここ2年連続でBクラスに低迷する広島のエースとして、チームを支える存在だ。

暮らしとモノ班 for promotion
携帯トイレと簡易トイレの違いってわかる?3タイプの使い分けと購入カタログ
次のページ
有名な死球を受けた後の反応